事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

日本の警察~その60「機龍警察 暗黒市場」月村了衛著 早川書房

2013-05-30 | 日本の警察

51buj1cc8vl その59「転迷 隠蔽捜査4」はこちら

警視庁特捜部シリーズ第3弾。ダークなパトレイバーの趣きはなお強くなっている。登場人物のキャラが、1作目はこんなんでだいじょうぶかと思うぐらいエキセントリックだったが、姿、ライザ、オズロフという3機のオペレイター全員のドラマがここでいちおう完結し、まあこれだけの過去があったら仕方ないかと納得(笑)。

でもこれからこのシリーズはどうするのかなあ。あ、部長の沖津やラボの鈴石緑でひっぱるのか……実はわたし、被害者意識が強すぎる緑がちょっと苦手なので、ヒロインに起用するなら彼女をもっとクールにしてほしいかな。ライザほどじゃなくていいから

その61「警視庁捜査一課刑事」につづく

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発売日:2012-09-21
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日本の警察~その59「転迷 隠蔽捜査4」 今野敏著 新潮社

2013-05-30 | 日本の警察

51zlistmddl_sl500_aa300_ その58「冷血」はこちら

シリーズ1作目で名をあげ、2作目「果断」で名声を確立。どちらも現実の事件(国松警察庁長官狙撃事件、長久手町29時間籠城事件)とのシンクロがベストセラーのきっかけになったのはこれまでにお伝えしたとおり。

ところが第3作「疑心」で一気に緊張感を失ってしまい、はたしてどうなる隠蔽捜査シリーズ……と第4作をおそるおそる読んでみました。

もちろんあの「果断」にはおよぶべくもないが、鼻持ちならないエリートの、その鼻持ちならない部分によって愛される主人公竜崎のキャラは健在。色香に走った第3作よりずっといい。

やはり作者の今野も前作は失敗だったと痛感したらしく、竜崎はひたすらハンコを押し続け、と同時にデスクにいながら事件を解決。押印安楽椅子探偵

ただねえ、竜崎は否定しているけれど、どうにも彼はコネだけで解決しているんじゃないかという疑心が(笑)。

その60「暗黒市場」につづく

転迷―隠蔽捜査〈4〉 転迷―隠蔽捜査〈4〉
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コメント (2)
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