第十四回「大坂」はこちら。
前回の視聴率は17.1%と停滞。BSは最高を更新しているらしいので立派な数字ではあるのだけれど。
九州のみなさんだいじょうぶですか。
生命の危機が去ったとしても、ケータイの充電すらできず、ガソリンや灯油の補給に苦労した震災の記憶は東北人としてまだ新しいので、ニュースを見るのすらきついです。がんばってください。
築城の名人だった加藤清正(新井浩文)が建てた熊本城があんなことになるとは、と絶句。おととい読んだ小説に、むかし熊本城は地震によってあの石垣が崩れたことがあると書いてあって、シンクロニシティにこれまた絶句。
さて今回のタイトルは「秀吉」。なるほど二文字ではあります。しかも、この回の性格を驚くほど正しく示している。
いますよね、こういう上役って。破天荒なアイデアマンで、業績をぐんぐん伸ばし、みんなから愛される。でも彼の目は少しも笑っていない……。直属の上司だったらたまらないと思う。片桐且元(小林隆)じゃなくても胃が痛くなろうというものだ。
自分を思いのほか厚く遇してくれていると思えば、陰では真田を窮地に追いやろうと(平気で)している。確かにこんな人物を信繁は見たことがなかったかもしれない。真田の人間たちは、まだしも生き残ることに必死で、結果的にはわかりやすい経験則に頼っているのだし。
初登場のキャスト多数。大谷吉継に片岡愛之助、千利休に桂文枝。まるでゴシップ欄のために用意されていたみたい。うれしかったのは北政所に三谷幸喜ドラマのレギュラーである鈴木京香が(愛人顔なのに)秀吉の本妻として登場したこと。
そして、秀吉のお母さんが「中学生日記」でおなじみの山田昌さんだったことだ!そうかあ、やっぱり名古屋のおっかさんといえばあの人だよなあ(笑)。あと何年かしたら、竹下景子がミャーミャー言ってくれるのかしら。
個人的には、北海道まる出しの大泉洋のさみしげな芝居が見れてそれだけで満足。こういう回こそ視聴率は伸び、今度こそ18%台と読みました。あ、それからわたしも自分の子におっぱい吸わせてみたことあります(T_T)
第十六回「表裏」につづく。