第40回「天正の草履番」はこちら。
前回の視聴率は11.6%と予想を下回りました。井伊直政(菅田将暉)のやんちゃぶりはそれほど受け入れられなかったか。わたしもちょっとやりすぎかと思ったけれど、数えの15才ってことはいまの中二ぐらい?商売柄言わせていただければ、あいつらにはまだなにも期待できません(笑)。
今回のタイトルも思い切ったなあ。あのキネ旬ベストワンのアニメをいただくとは。でも、おかげで宮藤官九郎が書く次の次の大河に、のんを起用する一助になれば。まあ、大河ドラマほど、大手プロダクションの都合が優先される場はないらしいので、かなりきつい話ではあるでしょうが。
さて、直政が出世するためには、次の草履番がきっちり仕事をおぼえてくれなくてはならない。やってきたのは意外に年かさの男(六角精児)で、実はそれは近藤正臣でもあったと……わけわかんないですか。
本多正信にしても山内容堂にしても明智光秀にしても、近藤正臣が演ずると途端に陰影が濃くなる。まさか二年続けて彼を本多正信役に起用するわけにもいかないので、阿部サダヲと鉄道話に興じそうな六角の起用は正解かと。
木材の拠出を直政が安請け合いして出世のとっかかりにしようとする。それを大人の事情でムロツヨシ経由かつ奥山六左衛門への近藤パワハラの解消に使う……ますますこのドラマはちんまりとまとまり、でも少しずつ面白くはなってます。
さて、そろそろ長篠の戦いのお話になるんでしょうね。つくづく思うんですけど、この時代って、信長とか秀吉とか家康の以前に、ひたすら『武田は戦が強い』ということが前提だったんだなあと。タケダタケダタケダァ♪が“前半戦”なんですよね。
今回の視聴率は11%台と読みました。あ、ちょっと不安になってきた。タケダアワーって昔あったの知りませんか?「ウルトラQ」とか「怪奇大作戦」とか「シルバー仮面」とか。いえ、いいです。なんでもありません。
第42回「長篠に立てる柵」につづく。