事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

「ザ・ファブル」(2019 松竹)

2020-11-11 | 邦画

都市伝説とすら形容される凄腕の殺し屋、抜群の体技が美しい岡田准一のためにあるような役。徹底的に脱いでますし。すんげー身体です。

近ごろコミックの世界にくらいので、原作がどれだけのヒット作なのか知らないけれど、たいそう面白かった。来年、ほぼ同じメンツで続篇公開なのは納得。

木村文乃山本美月の続投はわたし好みの女優たちなのでうれしい。

にしても、この作品にかける松竹の意気込みはすごい。ボス役の佐藤浩市をはじめ、福士蒼汰、柳楽優弥、向井理の若手イケメン組に加えて佐藤二朗がいつもの演技で笑わせ、安田顕が、ガレージでハコスカを大事にしているやくざという泣ける役。

ちょっとしか映らないバーテンや鉄板焼き屋の店長に六角精児やモロ師岡を用意し、主題歌がレディー・ガガ!

しかもこれらに加えて次作には堤真一と安藤政信も参戦。岡田准一と堤真一の共演とくれば「フライ、ダディ、フライ」や「SP」の再現だ。運動神経のいいふたりの激突に期待。

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「この本を盗む者は」 深緑野分著 角川書店

2020-11-11 | 本と雑誌

タイトルどおりの行動に出るものは、その本にかけられた呪いによって……なんとその本の世界に町ごと没入することを強いられる。先祖の偏執狂的収集によって成立するある町の図書館。読書するということはどんなことなのかが語られ、読書を蛇蝎のように嫌っていた少女は次第に。

この作品が説得力を持っているのは、では作家はなぜ物語を紡ぐのかということを激しく主張している点だ。うん、うちの学校からこの本を読んで将来作家が出現してほしいという意味で購入決定。

盗まれた本の世界を、パスティーシュとして描くことに深緑野分はチャレンジしてみたかったのだろう。ハードボイルドの章は笑えました。この人は、うまくなっている。

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