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事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

「完全版 社会人大学人見知り学部卒業見込」「表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬」若林正恭著

2020-11-16 | 本と雑誌

最新エッセイ「ナナメの夕暮れ」のときもつくづく思ったの。この人は天才ではないだろうか。自意識過剰をこじらせ、そこから突き抜けるとここまでの域に達するとは。

なにしろ名言の連続なのである。

よく時間を無駄にしていた。ネタ合わせと称して昼間から公園に相方と集まりキャッチボールだけをして帰宅したり、夏場は体を動かしながらだと良いアイデアが生まれるかもしれないと理由を無理やり作り区民プールに集まり潜水だけをして帰宅していた。
そんな日々が八年ぐらい続いたおかげで、ぼくは変化球が五種類投げられるようになって、相方は潜水の日本三位(当時)の記録保持者だったりする。

時と場合で、自分の趣味や感覚を押し引きする。
好きなものは好きでいいじゃない!
好きなものを好きでいるために、自分の感覚に正直でいるために場を選ぶのである。
現実性に納得できない人間に有効なのはゲリラ戦なんだ。

最近、打ち合わせに参加させてもらう番組で、企画が頓挫しそうな時に、いわゆる高学歴のよく学んできたスタッフさんは問題の壁に対して前、後ろ、横、斜めと様々なアプローチを試みる。
ぼくは質問した。「学生の頃、なぜ勉強しなければいけないか悩みませんでしたか?」
「え?そういうもんだと思ってたから、悩んだことはないなー」
愕然とした。何か自分に足らないものを見せつけられたような気がした。

天才は「結果が全てだ」と言えばいい。自分にはそれは関係のないものなのだ。
特にすごいわけじゃなく、特にダメじゃない。そんな自分の自己ベストを更新し続けていれば、「結果」があとからやってこようがこなかろうがいいじゃないか。特別な才能がないから自己ベストを更新し続けるしかないという諦めは、ぼくにとって自信になった。

こんな人がいきなりひとりでキューバに旅立つという仰天の展開。亡父との心のなかでの対話が泣かせます。

にしても、オードリーが、前は若林がボケで春日がツッコミだったとは……(ちょっと見てみたい)

コメント (2)
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