雰囲気はあるけれど、よく考えたらわけのわからない邦題(笑)。原題は「オルフェーヴル河岸36番地」。そこにあるのは、パリ警視庁だ。
キャリアも、職位も、実力も拮抗している同期のふたり。どちらが昇進するかは、頻発する強盗殺人事件の犯人をどちらが逮捕するかにかかっていた。しかし逮捕の瞬間、ふたりのうちのひとりが功を焦り、仲間が殉職してしまう。しかしさまざまな経緯があり、昇進したのはミスを犯したほうだった……
作り手がしかけたひっかけに、ミステリ好きだと気づいてしまううらみはあるけれど、まずまず楽しめる。
フランス映画はハリウッドとはコードが違うので暴力描写も陰惨。しかしセクシーな美女がたくさん登場するのでうれしいです。
ジェラール・ドパルデュー以外はまったくなじみのない役者ばかり。主役のダニエル・オートゥイユはエマニュエル・ベアールの元夫だそう。
やけに危険な香りがする元娼婦役は誰だったんだろう……えー!ミレーユ・ドモンジョだったのっ!!
そうか、お若いかたにはなじみのない名前かもね。でもこの名をよーく見てください。そうです、この人は「ヤッターマン」のドロンジョのモデルになった人です。実はドロンジョに童貞を切ってもらいたかった諸君は必見の映画というわけ。