逢坂剛さんはシリーズものが多い作家で、これまでも
・百舌(公安警察もの)
・岡坂神策(神保町&スペイン)
・禿鷹(主人公の考えがまったく描かれないハードボイルド)
・重蔵始末(近藤重蔵をめぐる時代劇)
・長谷川平蔵(ご存じ、鬼平犯科帳をリメイク)
などなど。そんななか、ひょっとしたらいちばんやる気のない(笑)シリーズかと思っていた御茶ノ水警察署ものの8年ぶりの新作が登場。
しかも電子媒体連載でいきなり文庫で発売。これだけの大作家なのに。逢坂さんの作品ならすべて読むつもりなのに見逃すところでした。
でも文庫なので、逢坂さんのデビューにかかわった編集者の解説を読むことができる。
「集英社と逢坂さんが良好な関係にあることがわかる」
へー、そんなものなのか……ひょっとして皮肉じゃないよね?いや作品自体はとても面白かったので満足です。斉木&梢田のコンビはあいかわらず絶好調でした。