事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

「ルパンの絆」横関大著 講談社

2022-01-29 | ミステリ

去年はテレビドラマのDVDをたくさん見ることになった。

重版出来!」「掟上今日子の備忘録」「アンナチュラル」(いま、妻が夢中で見ています)「獣になれないわたしたち」「コタキ兄弟と四苦八苦」の野木亜紀子。

天皇の料理番」「義母と娘のブルース」の森下佳子。

東京バンドワゴン」「この声をきみに」の大森美香(なんといっても青天を衝けの人なわけだが)などの、女性脚本家の作品が特にすばらしかったから。

ただ、さすがにコンプリートできずにギブアップする作品もあった。正直に言うと「空飛ぶ広報室」と「ルパンの娘」。

どちらも、「あ、これはわたし向きじゃない」と1枚目でギブ。

特に「ルパンの娘」は、横関大の原作は楽しめたし、なにより主演がわたしの深田恭子なのである。

いいですか、だいじなことなのでまた言いますけど、わたしの深田恭子なんです。適応障害の時は本気で心配したんだよ。

くわえてその深キョンが網タイツ&ボンデージファッションで登場……そんなサービスショットが満載でもギブ。

しかも母親が小沢真珠で兄が栗原類というわたし好みのキャスティングだったのに。

そ・れ・で・も、ダメでした。緩さの方向性が違うというか。

この「ルパンの絆」も、ちょっとどうかなあと思うような展開。だってこのシリーズのメインロールであるはずの三雲華が、ほとんど最後まで何もしないでおたついてばかりなのである。弱っちい母親であるだけ。

新キャラを次々に注入してきた横関にとって、これは計算違いだったんじゃないかなあ。シリーズ最終作になるという噂もあったけど、終われないですよねこれでは。公務員出身作家をわたしは応援してるんだけど。

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今月の名言2022年1月号PART1 なんとなく少子化

2022-01-29 | 社会・経済

Todd Rundgren - Love Is The Answer

2021年12月号PART4「舅、姑、小姑の国」はこちら。

日本は「家族依存型福祉社会」といわれ、昔は3世代同居の下、親が仕事に出ているときは祖父母が子供の世話をするなど、家庭に子育て支援の機能がありました。しかし、今は専業主婦も少なく、また祖父母に何かあれば、親には子育てと介護の両方が同時にのしかかり、生活も立ちゆかなくなります。育児が経済的にも労働時間においても大変なことばかりならば、子供を産まない方がいいと考えるのは当然ではないでしょうか。

……少子化について、脳科学の視点で研究する理化学研究所の黒田公美さんの考察。

まったくだと思う。子育てがつらいばかりで、しかも子どもの将来に希望がもてないとなれば(そこまで言語化されてはいなくても)なんとなく少子化は進んでいく。この、なんとなくというのが世間の気分であり、コロナ禍にある現在それは加速しているのだと思う。

この国の、そして特にうちの業界の未来は暗いばかりだ。

本日の1曲はトッド・ラングレン。愛こそが答なのかしら。

PART2「統計」につづく

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