PART2「あたしは知ってるわ。」はこちら。
「明日からうち(の会社)に来てもらっていいです」
カンヌ映画祭で男優賞に輝いた役所広司。ヴィム・ヴェンダースが監督した「PERFECT DAYS」で役所広司はトイレの清掃員の役。そのため、彼は清掃会社に赴いてやり方を習得。あまりに上手になったため、その会社の人がこう言ってくれたのだそうだ。
さすが、名優ですね。もちろん彼の演技がすばらしいことはみんな知っているんだけど、うまいことが当たり前になっていて、そのうまさが正当に評価されてこなかったと思う。
映画だけをとっても
「Shall We ダンス?」
「シャブ極道」
「CURE」
「うなぎ」
「突入せよ!あさま山荘事件」
「ローレライ」(帽子をくるっとまわす仕草が最高だった)
「パコと魔法の絵本」
「孤狼の血」
「三度目の殺人」
「すばらしき世界」
……いやはやすごいな。しかも役の振れ幅が大きい。彼が「うなぎ」以来、23年間もキネ旬男優賞をとれなかったって信じられます?
それにね、つくづく思うんだけど、役所広司の顔って実にいい感じじゃないですか。わたしはハンサムだと思うなあ。これほどの美男はまずめったにいないと思う。
PART4「山下埠頭」につづく。