岡崎体育 『MUSIC VIDEO』Music Video
第20回「岡崎クーデター」はこちら。
すいません、わたしは今回の主役である鳥居強右衛門(すねえもん)のことも、演じた岡崎体育のこともまったく知りませんでした。
まず強右衛門。絶体絶命の危機にある長篠を守るために、彼は家康に窮状を伝えることを志願する。当然、まわりからは「逃げるんだろ」と突っこまれるが(そしてある程度その気持ちもあったけれども)、彼は川を潜るなどしてなんとか岡崎に到達する。「ポセイドン・アドベンチャー」におけるシェリー・ウィンタースですね。
でもそこで待っていたのは家康の長女、亀姫の「人でしょうか?」というあんまりなお言葉。確かに図抜けて大きいし、毛むくじゃら。しかも手が汚い。
長篠城主と自分の縁組が信長によって既定路線になっていることを姫は拒否する。そして、築山殿と信康も同調する(伏線なんだろうか)。
援軍にやってきた信長は、ようやく自立してきた家康を恫喝する(秀吉を使うあたりがうまい)。自分の臣下になれと。でなければ長篠は見捨てると。
まな板の上で切り落とされる魚は家康を象徴しているんでしょう。
長篠の戦いの帰趨は誰もが承知しているわけで、なんで信長がこれだけ自信満々なのかもある程度は理解できる。ただ、鉄砲の連射云々は疑問視されているらしい。でも信長は(自分の兵が弱いのを知っていたからこそ)鉄砲を……あーこれは来週かな。
第14回「姉ヶ崎でどうする」における阿月につづき、走れメロスのパターンがくり返されています。阿月は40キロでしたが今回はだいたい60キロぐらいだとか。川も潜ってるし、トライアスロンですか。
メロスの岡崎体育(ミュージシャンなんだ!)はもちろん、セリニンティウスにあたる白洲迅もいい。
ってことで本日の1曲は岡崎体育。なんて才能だ!
第22回「設楽ヶ原の戦い」につづく。