PART2はこちら。
覚醒した人間たちが集まるザイオンという地域に、機械文明はセンチネル(歩哨)と呼ばれるロボットを25万も送り込む。ザイオンの住民たちのダンスシーンは無駄にセクシー。そしてそこにトーマス、あ、これはマトリックス内の名前で、リアルではネオ(NEO=ONEのアナグラム)とトリニティの愛撫が挿入される。
この、ネオの名前が実は問題で、敵方のエージェント・スミス(ヒューゴ・ウィービング好演)は最後までネオのことを「ミスター・アンダーソン」と呼ぶ。きみはひとつのプログラムにすぎないと。
そして美人はキャリー=アン・モスにとどまらず、モニカ・ベルッチとジェイダ・ピンケット・スミス(ウィル・スミスの奥さんね)まで登場させた。ウォシャウスキー兄弟の女性の趣味はいい。
ああもう2作目と3作目の境目すらあやしくなってきた。エージェント・スミスは増殖を開始し、多人数でネオに襲いかかる。
初めて観たときは「百人スミス」とスーパーマリオになぞらえていたけど、それはまちがいじゃなくて、スミスは創造主(この世界をつくりあげたことで、ネオの存在を相対化する)も計算違いだったウィルスだったのである。そりゃ、増殖もするし、アンダーソンという呼び方に固執もするはずだ。
それからいろいろあって(うまく説明できません)なんとか人間の世界は温存される。確かに、ネオは救世主たりえたし、トリニティの存在は不可避だった。
でもねえ、三部作を通じて、モーフィアスの行動はまさしく狂信者のそれだし、第3作は単なる戦争映画ではないかと当時は思っていた。登場人物たちのネーミングもオタク特有の凝り方だし。
しかし久しぶりに見返して、これほど興奮させてくれるシリーズはやはりなかなかない。リザレクション(復活)と称された新作を、見逃すわけには……あー現代はリアルなウィルスが蔓延しているから(T_T)
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