「マトリックス」Matrix (1999 WB)
ほぼ二十年ぶりの新作が公開されたので、復習の意味で年末に三部作をぶっ通しで観る。とはいっても、コロナの影響で新作を劇場で観ることができるかは微妙。
二十年とはどんな時間だったかと言えば、監督のウォシャウスキー兄弟が、いつのまにかウォシャウスキー姉妹になってしまっていた(性転換は兄の方が先)ぐらいの長さ。いろいろと忘れていました。
まずは栄光の第一作。何を忘れていたかといえば、タイトルのマトリックスの意味まですっかり。
設定はこうだ。人工知能が発達し、機械が人間の生体エネルギーを吸い取って“現実”を支配している。眠り続ける人間たちには、仮想現実を提供し、多くはそちらが現実だと受け止めている。しかし、わずかながらこの欺瞞に気づいた者たちもいて……
この、機械文明が人間に与えている仮想現実こそがマトリックス=基盤なのだ。この映画はひねくれていて、桃源郷のようなマトリックスを提供したら失敗したことになっている(笑)。
さて、そのマトリックスのなかでハッカーとして暮らしているトーマス・A・アンダーソン(キアヌ・リーブス)の前に、モーフィアス(ローレンス・フィッシュバーン)とトリニティ(キャリー=アン・モス)と名乗る人物が現れ、きみは救世主だと告げる。
いやはや強引な展開ではあるけれど、キアヌ・リーブスは若くてかわいいし、公開当時も思っていたけれども、キャリー=アン・モスはひたすらきれいです。
モーフィアスはこうも告げる。
Don't think you are. Know you are.
「自分が何者かを考えるな。自分を知れ」
ん。このセリフってどこかで聞いたことがないですか?以下次号。
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