PART1はこちら。
そうなの。
Don't think you are. Know you are.
は、誰が聞いても、あの「燃えよドラゴン」でブルース・リーが放った
Don’t think. Feeeeeeel.
をいただいている。ことほどさように、カンフー映画の影響受けまくり。ワイヤーアクションやバレットタイム(カメラを多数ならべて連続撮影する手法。マシンガン撮影とも言う)を駆使し、観客を興奮させてくれた。キアヌ・リーヴスが異様にのけぞって銃弾をさけるシーンなど、子どもまでまねして「マトリックス!」と叫んでいたくらいだ。
自分が今いる世界は、かりそめのものに過ぎず、どこかに自分を待ち受ける別の世界があるという発想は、ネット上の別の世界を当時より実感できる2020年代だからこそリアル。その電脳の世界と現実世界のつなぎ目が昔ながらの黒電話なのもむしろ味わい深い。
にしても、よくもまあほとんど実績のない兄弟にこれだけの大作をまかせたよな。ハリウッドメジャーの底力を思い知らされる(配給はワーナーブラザース)。
一作目が大ヒットしたことで続篇製作は必至。しかも2作目と3作目を同時進行で撮ることになった。
「マトリックス リローデッド」The Matrix Reloaded(2003 WB)
「マトリックス レボリューションズ」The Matrix Revolutions(2003 WB)
2作目「リローデッド」は、はっきり言ってセックスが主題になっている。後半の、史上もっともバカバカしいカーチェイスなどにパッケージングされているので目立たないが、ウォシャウスキー兄弟は歴然と不道徳な要素を作品に持ちこんでいるのだ。
PART3につづく。
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