まことによくできたロマンティックコメディ。はて、どうしてわたしはこの映画の存在すら知らなかったのだろう。
21才になった朝、さえない青年であるティム・レイク(ドーナル・グリーソン)は、父親(ビル・ナイ)から
「レイク家の男たちには、不思議な力がある」
と告げられる。タイムトラベルができるのだと。しかしそれは自分の過去にしか行けず、未来に行くことはできない。
「父さんはその力を何に使ったの?」
「本だ。他人の3倍は読んだな」
もてないティムは、この力を恋愛に利用しようと考える……
おっとぉ、いきなり登場する美女はマーゴット・ロビーです。世界でいちばん美しいお尻の持ち主が、まだブレイクする直前に出演した作品だったのだ。
そしてお次がレイチェル・マクアダムス。いい女をそろえたなあ。ティムは力を駆使して彼女と付き合いはじめ、結婚し、子にも恵まれる。そんなティムに訪れたのは、父がもう余命いくばくもないという事実。ティム、どうする。
誰しも「うわ、なんでこんなことやっちゃったんだ。ちょっとだけでも時間を巻き戻してやりなおさせてくれないか」と思ったことがあるはず。その具現化です。
しかしこの作品がすばらしいのは後半の展開だ。ティムはその能力を使わなくなっていくのである。それはなぜか。
まさかこのジャンルの映画で最後にこんなに泣かされるとは思いませんでした。
考えてみれば、わたしたちは1分が60秒、1時間が60分、1日が24時間という世界を等速でタイムトラベルしているのである。その1日をだいじに生きていこう。邦題のサブタイトルどおりの展開なのがちょっとくやしい(笑)
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