ハナレグミ – 深呼吸 【Music Video Short ver.】
Vol.45「駄々っ子の不倫」はこちら。
70代の主婦。妻子ある男性との交流について相談します。
両親は私が10代の頃に亡くなり、近所の方が部屋を与えてくださって、私はその家の子守りやお手伝いをしました。成績が良かったので高校にも行かせてくださいましたが、大学までは進めませんでした。
23歳で良縁に恵まれましたが、私が40代の頃に夫は病死。朝も夜も必死で働き、2人の子どもは大学まで通わせることができました。現在は何の心配もありません。
ようやく余裕ができた数年前に、妻子ある方と知り合い、話をしたり食事をするようになりました。経済的な援助は全く受けていません。ただ、最近は彼の家族の自慢話が増え、会うのをやめようかと思っているのですが、やさしい言葉に気持ちが負けてしまいます。どのように離れるのがよい方法でしょうか。
(茨城・K子)
なんか、ご苦労なさったんですねえ。でもその不幸をことごとくひっくり返し、幸福で穏やかな日々がようやく訪れた。そんなときに……というわけだ。
わたしが言うのもなんですが、あなたはその穏やかさに慣れていないのかもしれない。幸福でいることに居心地の悪さを感じているのかもしれない。ドラマもびっくりの人生を歩んでこられたあなたのことだから無理もないでしょうが。
そこで、やさしい言葉をかけてくる妻子ある男性の件ですが、家族の話をするのは
「それは、自分の家庭を壊す気はないという意思表示です」
と回答者の樋口恵子さんは喝破しています。わたしもそれは当たっていると思います。決してずるい男だと批判しているわけではなくて、それこそが家庭人としてのたしなみであり、妻以外の女性と少しは関わっていたいという山っ気というか。
さあそこであなたの決断です。
その男性は少しずるいだけで最低の人間ではなさそうだ。あなたに関係を求めない節度ももっている。さほど重く考えずに、しずかな生活の一部として会話を楽しんだらいかがでしょう。
まわりから不倫だと思われる?うーん、七十代でかあ。経済的な援助云々ってのは考えすぎじゃないすか……いや実はとんでもない事例が次回に。お楽しみに。
本日の1曲はハナレグミの深呼吸。というか是枝裕和の「海よりもまだ深く」のサイドストーリー。阿部寛と池松壮亮のコンビはやはり最強だったなあ。
Vol.47「お盛んな夫婦」につづく。
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