Pink Floyd - Wish You Were Here
2023年1月号「追悼北上次郎」はこちら。
「もうたくさんだ」
国連安全保障理事会で、ピンク・フロイドのメンバーだったロジャー・ウォーターズがオンラインでウクライナとロシアの即時停戦を訴えた。
「(人々は)自分のせいでないにもかかわらず、悲惨で命にかかわる状況に置かれている。ウクライナでは、それは前線で死に直面する兵士たちかもしれないし、『今日どうやって子供たちを食べさせればいいのか』という恐ろしい問題に直面している母親や父親かもしれない」
しかしこの演説はロシア側の要請だったことでウォーターズは批判を浴びることとなってしまった。
わたしはでも、ロシアとウクライナの国連大使のやりとりがおみごとだと思った。
ロシアのポリャンスキー国連次席大使はウォーターズに
「ここにあなたがいてくれればよかったのに」
と呼びかけた。これはもちろんピンク・フロイドのWish You Were Hereからの引用。対してウクライナのキスリツァ国連大使は
「彼がロシアの偽情報やプロパガンダという壁の『レンガ』になる役割を引き受けた姿を見るのは、かつてのファンにとってどれほど悲しいことか」
こっちは大ヒット曲Another Brick In The Wall からの引用。やるもんだ。
ピンク・フロイドは、兄が「原子心母」を買っていたのでなじみ深い。「おせっかい」に入っていた「吹けよ風、呼べよ嵐」が、プロレスラーのブッチャーの登場曲になったのには笑った。
そしてつくづくと思う。国連のお偉方たちが、ピンク・フロイドを聴いていた世代なのかと。どうしてロック世代が仲良くできないかなあ。
すしテロ篇につづく。
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