PART1はこちら。
ジェームズ・ボンドを演じた俳優にしたがって007を振り返れば
・ショーン・コネリー期
・ジョージ・レーゼンビー期
・ロジャー・ムーア期
・ティモシー・ダルトン期
・ピアース・ブロスナン期
・ダニエル・クレイグ期
に分けられる。このうち、ジョージ・レーゼンビーは一度しか演じていないけれども、その「女王陛下の007」をわたしは好き。
さて、ジェームズ・ボンドの人気を確立し、きざなセリフとむせかえるような男くささで観客を魅了したのはもちろん初代のショーン・コネリー。
一転してロジャー・ムーアは都会的で洒脱なボンドをつくりあげた。どんなピンチでも笑っているイメージ。
ティモシー・ダルトンはその反動からか、ユーモアに欠けるボンドだった。シリアス路線ね。そしてまた一転してピアース・ブロスナンになるとルックスもあってか女たらしなボンド。これはこれでけっこうでした。
ね?どうやらボンド役は前任のイメージをくつがえすキャスティングがなされているのだ。だからバーバラ・ブロッコリがピアース・ブロスナンの正反対のタイプであるダニエル・クレイグを起用したのはブロッコリ家の伝統を守ったともいえる。
もちろん、前号でもお伝えしたように持論である「ジェイソン・ボーン」シリーズの登場によってスパイ映画が質的に変容したことも影響しただろう。
ダニエル・クレイグのボンド作品は「カジノ・ロワイヤル」「慰めの報酬」「スカイフォール」「スペクター」そしてこの「ノー・タイム・トゥ・ダイ」だが、あきれるほどにシリアスだったじゃないですか。悲壮感がただよっていたと言えるくらい。
今回もすごかったです。なにしろ……以下次号。
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