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オープニングの緊張感たるや。母と子がふたりでいる家。そこへ迫りくる人物。その顔には能面が……そして恐怖の追跡劇が始まる。完璧にホラーのスタイル。
この、悪役に能面をつけさせるアイデアは秀逸。演じているのは「ボヘミアン・ラプソディ」でフレディ・マーキュリー役だったラミ・マレック。ラスト近くに畳の上でボンドと対峙するなど、ジャパネスクなつくりになっている。そういえばフレディも日本通だったなあ。
もちろん、シリアス一辺倒というわけではなくて、無邪気なガジェットも用意されている。
おなじみアストンマーチンにはヘッドライトのうしろにマシンガンが仕込んであるし(射撃が終わると律義にライトが戻るあたりがおかしい)、用意したQは「もうすぐ彼が来るのにぃ」とブーたれる。演じたベン・ウィショーは同性愛者で知られているので楽屋落ち。
ランクルとランドローバーの対決という、TOYOTAユーザーが泣いて喜ぶシーンもありますよ。
今回、特に感じ入ったのはボンドガールたちの豊潤さだ。特に前作につづいて登場のレア・セドゥの美しさときたら!
「ミッション・インポッシブル/ゴースト・プロトコル」での殺し屋役もすばらしかったが、少しふっくらした今回は魅力を増している。白のタンクトップ姿でボンドを難詰するシーンにはため息すら出た。賭けてもいいけどこれから彼女はもっと豊満な身体になるんだろう。ま、それはそれで。
にしても、前作「スペクター」でダニエル・クレイグの降板が噂されていて、それなりに完結していたというのに、こんなにストーリー的に続篇扱いなのにはびっくり。しかも、163分という娯楽映画としてギリギリの長篇にしたのは、あの終わり方だから仕方がないのかしら。
ダニエル・クレイグ期の終わりはさみしいけれど、映画の最後には例によってこう出る。
James Bond will return.
ちょっと笑ってしまいました。それではみなさん、Bond 26でまたお会いしましょう。がんばれよバーバラ。
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