第23回「狩りと獲物」はこちら。
今回からこの大河は流れがくっきり。“源頼朝をどう殺すか”だ。死亡フラッグが立ちました程度の話ではない。大泉洋の目が泳ぐ演技を引き出しながら、それでは彼を殺すのはなぜだったのか、次はどうなるのかへの挑戦の回。
頼朝は自分の弟、義経(菅田将暉)を既に排除し、今度は範頼(迫田孝也)を修善寺に押し込める。自分が死んだとして、後はわたしがという姿勢を少しでも見せたので。
叱責された場で、
「もういい」
と決めた迫田の演技がすばらしい。そういう時ってあるよね。そしてそんな範頼に、なお過酷な仕打ちを頼朝は……
三谷幸喜がこめた今回の大嘘は、頼朝と北条政子の娘である大姫(南沙良)に、巴御前(秋元才加)が、「人は変わる」と語ったあたりだろうか。
彼女はだから父親のリクエストに応えて入内することにするのだが、ここで悪意を向きだしにする鈴木京香が味を出してます!西田敏行が退場した以上、この大河の悪役はこの人に引き受けてもらわなくては。
そして、大姫を失って泣き崩れる政子に
「強くなりなさい」
と叱咤するりく(宮沢りえ)。確かに、政子はこれから強くなっていく。
あの優しい男はどこに行ったの?と頼朝を平手打ちまでする草笛光子まで登場し、今回は女優陣の凄みが感じられた回でした。
もうネタバレしてもいいですか。山本耕史が出てくると同時に「シン・ウルトラマン」のメフィラス星人が想起される。彼の代表作になるんじゃないのかなあ。あのブランコとか居酒屋のシーン。宇宙人が割り勘にしないだろ(笑)
第25回「天が望んだ男」はこちら。
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