2020年12月号「Go To」はこちら。
まことに縁起でもない仮定のお話をします。
今日、校内に新型コロナウイルス感染症の陽性者、あるいは濃厚接触者が出たとします。はたして、わたしたちの給与にどう関係してくるでしょうか。
県教委はこう想定しています。
①「学校内に陽性患者が発生した際(濃厚接触者が発生し、検査後陽性が明らかになった場合を含む)に、教職員が当該患者が使用した物件の消毒」
あるいは
②「学校内に濃厚接触者が発生し、検査後に陰性が明らかになった場合の物件の消毒作業」
もちろん、実際には業者に委託するなどの方法もとられるでしょうし
③「感染症の患者の身体に接触し、または長時間にわたり患者に接して行う作業」
は、さすがに教職員には想定されていません。
ということで、上のような作業に従事したときには「特殊勤務手当」というものが支払われます。額は①が3000円、②が290円となっています(いずれも日額。ちなみに③は4000円です)。
さて、特殊勤務手当とはどんな目的で支給されるのでしょう。手引きにはこうあります。
「著しく危険、不快、不健康または困難な勤務その他の著しく特殊な勤務で、給与上特別の考慮を必要とする(以下略)」場合に支給されます。
教職員におなじみなのは「教育職員特殊業務手当」でしょうか。毎月わたしが
「特殊業務だせ!」
と連発しているのはこのことです。
・1号業務(非常災害)……日額7500~16000円
・2号業務(修学旅行等)……日額5100円
・3号業務(人事委員会が定める大会の引率)……日額5100円
・4号業務(部活動指導)……日額2700円
ということは、部活動指導って危険で不快で不健康な勤務なのかしら(笑)。
さて、特殊勤務手当にはほかにもたくさんの種類があって、これがとても興味深いので次号で特集します。
画像は「スパイの妻」(2020 ビターズエンド)
監督:黒沢清 主演:蒼井優 高橋一生
ヴェネツィア映画祭監督賞受賞作品。全篇がホラー映画の手法で撮られているのでひたすら疲れる。予想に反してこれはなかなかのミステリで、タイトルすら一種のひっかけになっています。
「わたしは山の子ですから」
とつぶやく蒼井優。脚本も周到。おみごと。
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