事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

ガイ・リッチー三昧4「リボルバー」Revolver(2005 アスミック・エース)

2023-01-13 | 洋画

「スナッチ」篇はこちら

ガイ・リッチーとジェイソン・ステイサムは相性がいい。リュック・ベッソンとジェイソン・ステイサムも相性がいい(「トランスポーター」とか)。

しかしガイ・リッチーとリュック・ベッソンとジェイソン・ステイサムが組むと非常に困ったことになる。それがこの「リボルバー」。

脚本はベッソンとガイ・リッチーのふたり。ジェイソン・ステイサムはギャンブラーという設定。彼はカジノの経営者(レイ・リオッタ)のせいで7年間も投獄されてしまう。その7年間、ステイサムは両隣から詐欺の手口を教え込まれる。出所してすぐにカジノに乗り込み、大金をまきあげることに成功するが……

よくわからないのはここからなのだ。

・ステイサムは余命3日間だと医者に宣告される

・その、まもなく死ぬであろうステイサムを“救う”ために二人の男が現れる

・二人組は全財産をよこせと迫る(ほら、だんだんわからなくなってきたでしょ)

・そのうえ、ステイサムに借金の取り立てを行わせる

・経営者はステイサムに向けて殺し屋(マーク・ストロング)を送りこむ

・なんとステイサムの病気は誤診であることが判明!

・ステイサムと経営者の心の声が交錯をはじめ……

形としてはいつものガイ・リッチー映画だけれど、どうもわけがわからない。実存とかそんな方面に話が進んでしまうのである。病気という設定もまるで生きていない。

どうやらちゃんとした映画にするつもりはなかったんだろう。観客は放り出されて終わる。おまけにスタッフロールは無し。いろんな事情があったんでしょう。ハリウッドだったら絶対に許されない(製作はイギリスとフランス資本)。

とりあえず、髪のあるジェイソン・ステイサムはめちゃめちゃ違和感ありました。

日本には同名の藤田敏八監督、沢田研二主演の傑作があるのでみんなそっちを見てよ。原作は佐藤正午です。

「スウェプト・アウェイ」篇につづく


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