ザ・娯楽映画。ベストセラー作家の東野圭吾の原作をもとに、東宝の得意技であるサラリーマンコメディ風味を加え、木村拓哉を中心とした超豪華キャストで描く。文句の出ようがない。
前作の「マスカレード・ホテル」から二年半。またしてもホテル・コルテシア東京を舞台に犯罪が予見される。そのため、潜入捜査官としてホテルマンとなった経験のある新田刑事(木村拓哉)がふたたび呼び出され……
ミステリだからネタバレは厳禁。だけどちょっとだけふれておけば、前作は「HERO」色の濃いストーリーだった(笑)けれど、今回のキャストも考えてあります。
キムタクとオープニングでアルゼンチンタンゴ(伏線)を踊るのは中村アン。沢村一樹も出てくるのでこれは「グランメゾン東京」だし、長澤まさみと小日向文世が組むんだから「コンフィデンスマンJP」ですか。
なんて“よけいなこと”を考えていても平気。ストーリーはとてもわかりやすい。大晦日のカウントダウンパーティが舞台なので、やたらに時計が登場するのはヒントになっています。あ、ずいぶん前に原作は読んでますけど、もちろんすっかり忘れています。
客を徹底的に楽しませてやるという意地を感じた。前作で特別出演した“あの人”はあのとき顔を見せなかったじゃないですか。今回はどうやって出てくるのかと思ったら(笑)。
田中みな実を絶叫させ(長澤まさみと並ぶと、いかに彼女が小さいかがわかる)、木村佳乃、麻生久美子、高岡早紀という熟れ熟れのキャスティングもセンスがいい。ホテル側にも何かありそうと考え込ませる手口もみごとなものだ。
そして木村拓哉。いやはや渋味を増してすばらしいの一言。SMAP解散がらみの停滞を完全に払しょくした。大ヒット続映中。わたくしも満足いたしましたよ。
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