事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

「マスカレード・ナイト」(2021 東宝=フジテレビ)

2021-10-21 | 邦画

ザ・娯楽映画。ベストセラー作家の東野圭吾の原作をもとに、東宝の得意技であるサラリーマンコメディ風味を加え、木村拓哉を中心とした超豪華キャストで描く。文句の出ようがない。

前作の「マスカレード・ホテル」から二年半。またしてもホテル・コルテシア東京を舞台に犯罪が予見される。そのため、潜入捜査官としてホテルマンとなった経験のある新田刑事(木村拓哉)がふたたび呼び出され……

ミステリだからネタバレは厳禁。だけどちょっとだけふれておけば、前作は「HERO」色の濃いストーリーだった(笑)けれど、今回のキャストも考えてあります。

キムタクとオープニングでアルゼンチンタンゴ(伏線)を踊るのは中村アン。沢村一樹も出てくるのでこれは「グランメゾン東京」だし、長澤まさみと小日向文世が組むんだから「コンフィデンスマンJP」ですか。

なんて“よけいなこと”を考えていても平気。ストーリーはとてもわかりやすい。大晦日のカウントダウンパーティが舞台なので、やたらに時計が登場するのはヒントになっています。あ、ずいぶん前に原作は読んでますけど、もちろんすっかり忘れています。

客を徹底的に楽しませてやるという意地を感じた。前作で特別出演した“あの人”はあのとき顔を見せなかったじゃないですか。今回はどうやって出てくるのかと思ったら(笑)。

田中みな実を絶叫させ(長澤まさみと並ぶと、いかに彼女が小さいかがわかる)、木村佳乃麻生久美子高岡早紀という熟れ熟れのキャスティングもセンスがいい。ホテル側にも何かありそうと考え込ませる手口もみごとなものだ。

そして木村拓哉。いやはや渋味を増してすばらしいの一言。SMAP解散がらみの停滞を完全に払しょくした。大ヒット続映中。わたくしも満足いたしましたよ。


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