事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

今月の名言2021年3月号PART4 Olympicは火の車

2021-04-02 | スポーツ

久保田利伸 Olympicは火の車

PART3「わたし、へこたれてませんよ」はこちら

「ごめんなさい、炎上覚悟であえて言います。僕は日本から中止の意思を表明するべきだと思います」

演出家の宮本亜門氏がオリンピック・パラリンピックに関して。その理由はこうだ。

「オリンピックは日本だけのものでなく、世界のものであり、先進国だけでなく、後進国のものでもあります。今の感染状況の世界を冷静に見てて、インド、ブラジルを含めて…。皆さん切り裂かれちゃうんですよ、国民の気持ちが。皆さんの本当にやりたい気持ち、分かるけれども、今、誰が(東京五輪開催に)ノーを言うか。やはり日本が勇気を持ってNO!ということを期待したい」

……確かに勇気ある発言だ。でも、内心では聖火リレーが始まったこの段階でもこう考えている人は多いのではないか。内田樹氏による2021年の予言から。

東京五輪は開催されません。これはもうみんな思っているから「予言」にはなりませんけどね。日本国内でもコロナの感染者は増え続けていますけれど、アメリカは感染者数が2500万人、死者数も40万人を超えました。選手選考もできない状況です。考えてみてください、アメリカの選手団がこない東京五輪を。そんなものをNBCが放映するわけがない。アメリカがモスクワ五輪をボイコットした時もNBCは放映しませんでした。支払い済みの放映権料は保険でカバーできたから、今度もそうなると思います。

五輪中止はもう組織委内部では既決事項だと思います。でも、誰も自分からは言い出せない。言った人間が袋叩きにされることが分かっているから。だから、IOCかあるいはWHOから開催中止要請があったら、それを受けて「外圧に屈してやむを得ず」と唇を噛んで中止を発表する。外圧の「被害者」という設定だから、五輪関係者は誰も責任を取らないで済む。メディアも一緒になって悔し涙にかきくれてみせる。一億総切歯扼腕というわけです。「捲土重来。もう一度東京で五輪を!」キャンペーンの企画書は電通がもう書き上げていると思います。

……日本から中止を発信することの難しさがここで検証できる。

PART5「いなかのコロナ」につづく

本日の1曲は久保田利伸!


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« うまい店ピンポイント 2021... | トップ | 今月の名言2021年3月号PART5... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

スポーツ」カテゴリの最新記事