「伍長!」
「誰だその伍長というのは」
「なに言ってんすか。Facebookにおけるあなたのキャラじゃないですか。伍長とその部下シリーズ。今回はブログ版に出張だと聞いて来たんですが」
「うわ。めんどくさいことやってんなあ」
「ということでライオン・キングです」
「最初に言っとくけど、わしはオリジナルのアニメ見てないから」
「おや、そりゃまたなんで」
「うーん、あの頃のディズニーのことをあまり信用してなかったのと、なによりわしは劇団四季が大嫌いだし」
「?」
「ほら、浅利慶太って存在がどうにも」
「作品に罪はないけどなあ。で、今回の超実写版はいかがでした」
「『アイアンマン』の、というより『シェフ 三ツ星フードトラック始めました』のジョン・ファヴローの新作だと思えばよかったんだよな。ストーリーは貴種流離譚そのもの。故郷を放逐された主人公が、成長して帰ってくると。ジャングル大帝の盗作云々はあまり気にしなくていいみたい」
「映像はすごかったですよね。オープニングに叩きつけられる太陽とか、カブトムシを捕まえられない子ライオンとか。どこまで微細に描けるんだと」
「シンバ(主人公)がまだ赤ちゃんだったときの可愛さは、全世界の猫好きがため息ついただろう。わしもノックアウトをくらったぞい。名曲『ライオンは寝ている』の使い方もいい」
「ただ、吹替版の佐藤二朗のコメディリリーフは笑えるにしても、やはりここはビヨンセ、ジェームズ・アール・ジョーンズ、セス・ローゲンの字幕版の方が……」
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