シーズン2はこちら。
サードシーズンに至って、コード・ブルーはその様相を少し変える。脚本が林宏司から安達奈緒子に交代した(ほんとに、なぜなんだろう)こともあるだろうが、なにより藍沢(山下智久)たちが指導する立場になっていることが大きい。初登場時の彼らのように、未熟で不安定な若者たちを。特に白石(新垣結衣)はスタッフリーダーに指名されていることで悩みは深い。
まあ、この後輩たち(Hey!Say!JUMPの有岡大貴、新木優子、馬場ふみか、そして成田凌)が頼りないことで藍沢や緋山(戸田恵梨香)が救急に復帰することになるのだが。
シーズン1と2で5人組の家族関係ネタは描き切ったと判断したか、今度は冴島(比嘉愛未)と藤川(浅利陽介)の恋愛、椎名桔平とりょうの息子の心臓移植の話がメインになっている。相変わらず泣かせるけれど、恋愛要素はむしろ邪魔だと怒った視聴者も多かったらしい。コード・ブルーとはそんなドラマでもあったわけだ。
確かに山下智久と新垣結衣を主役に持ってきて、恋愛要素がかけらもなかったのは立派なものだが、巨大病院なのにキャラがいつもエレベーターで会ってしまうあたりはラブコメっぽかったけどな。家族系を切り捨てたことで、残念なことにリリー・フランキーの出番はありませんでした。
そして劇場版。驚くほどの大ヒット。フジテレビも東宝も100億近く稼いでくれるとは予想もしていなかったろう。
でも、このヒットの原因は“劇場版とドラマのタッチがまったく変わっていなかった”ことだと思う。わたしは最終回を見てからすぐに劇場版をDVDで鑑賞したが、なんも変わってねーとびっくり。
作り手もわかっていたのだろう、映画館にやってくる客の多くは、長いことこの若者たちと伴走するような気持ちでいたことを。ま、わたしの場合はDVDで一気に、な客だけどこのシリーズにはいっぱい泣かされました。満足。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます