存命中からあれ?とは思っていた。わかぎえふと中島らもとの関係が、こりゃどう転んでも愛人関係ってことじゃないか、と。まあ、らものやることだからと多くの(わたしも含めて)ファンはそういうのもありかな、と流してきたわけだ。
しかし本妻の側から語られるこの本では、夫婦関係の乱脈さはそんなレベルではなかったことが暴露される。とにかく、誰とでも寝ちゃうのである。夫も妻も。らもは「あの人と寝ろ」と命じ、妻は軽くそれに応ずる。要するに60年代をそのまま引きずっているのだ。少し遅れたフラワー・チルドレン。
しかし、結局のところマジメでいい子(相当のマザコンである)のらもは、そんな生活をみずから選択しながら、結局みずからを傷つけていく。酒やクスリがその代償……というほど単純ではないが、少し得心できたのは確か。
今度は愛人の側からの物語が聞きたい☆☆☆★
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