ジェイソン・ステイサム主演で、銀行からお宝をかっぱらうお話。ああそういう映画なのね、という予想をはるかに超える展開。
実話がもとになっていて、のっけから激しいファックシーンから始まる。それを隠し撮りする男がいて……
イギリスのマルコムXと呼ばれたマイケルXは、マルコム支持を標榜しているが、実は麻薬売買など犯罪まみれ。しかしなぜか彼は逮捕されない。ここに、最初の隠し撮り写真がからんでくる。
女性は王室の人間で、マイケルが隠している写真のために英国諜報部(みんなが“MI5だか6だか”、としか呼ばないのがおかしい)は手を出せないでいるのだった。いやしかしこの設定も実話だとすればイギリス王室とは寛容な人たちだなあ。
銀行の貸金庫に保管されたその写真を奪うために、MI5だかMI6は、失敗したときに責任をとらなくてもすむようにアマチュアの犯罪者たちを雇う。これが、ジェイソン・ステイサムをリーダーにしたチーム。もっとも、彼らは写真が目的ではなく、あくまでお宝目当てであるあたり、ドラマ的にひねってある。
地下を掘り進む彼らにはトラブル満載。そのたびにちょっと困った顔をするステイサムが激しく魅力的。
事実は小説よりも奇なり、とはよく言ったもので、諜報部、小悪党たち、麻薬業者、ポルノ王、そして警察がからんでとんでもない結末を迎えます。笑ったなあ。
それにしてもいい女をたっぷり見せてくれてありがとう。監督はロジャー・ドナルドソン。この人は調子いいときはすげー面白いんだ。
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