事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

鎌倉殿の13人 第18回「壇ノ浦で舞った男」

2022-05-08 | 大河ドラマ

第17回「助命と宿命」はこちら

兄弟のお話。もちろん頼朝(大泉洋)と義経(菅田将暉)の確執。あ、そうか。大河ドラマでゴールデンウィークが終わったらもう壇ノ浦なんだ。そうだよね、主役は北条義時(小栗旬)なんだから。

にしても源義経は鬼神のように勝ち続ける。それは漕ぎ手を射るなど、当時の戦の常識を逸脱していたから、という三谷脚本に批判もあるだろうか。

戦争は勝てばいいんだとする人間がいるのは必然。しかしその人間が生きのびることができないのも必然。

日本の歴史上、もっとも戦上手だったとされるのは源義経だったのは前にも紹介しましたよね。それは今回のように八艘跳びとか、前のひよどり越えとかの伝説によるところもあるけれど、決定的なフレーズがあります。

『判官びいき』

いい人だったのに頼朝によって誅殺された義経はかわいそうだと。そういう側面は今回も描かれていました。

でもちょっと待って。このフレーズが定着するのは、もちろん義経人気もあるだろうけど、それも仕方なかったんじゃないかという別の視点をもうかがわせる。

義経の天才を知る梶原景時(中村獅童)だからこそ、彼を政権内に置いてはいけないという判断をしたあたり、しぶとい。

京で大人気になった義経が

「なんですぐオレだってわかるんだろう」

「ですよね」と弁慶。

「あなたがいるからでしょ」と義時。

三谷脚本さすが。まだ兄(片岡愛之助)の目的をそのまま受け継げばいいという設定はゴールデンウィークにぴったり。

第19回「果たせぬ凱旋」につづく

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