「贖罪の奏鳴曲」「追憶の夜想曲」「恩讐の鎮魂曲」につづく、御子柴弁護士シリーズ第四弾。
わたし、数多い中山七里キャラのなかで、御子柴がいちばん好きです。14才で少女を殺し、医療少年院で育った彼が権威としての検察の論理を純粋悪として次々にひっくり返していく快感。
今回は自分の母親が再婚相手を殺害したとされる事件。タイトルがヒントになっています。だからオープニングのあのシーンは必須。正直に言えば、御子柴にはたとえ実母相手であろうとももっと冷徹になってほしかった気も。
犯罪加害者の家族に対しての、世間の無邪気な糾弾こそ邪悪ではないかという中山の怒りが伝わってきます。えーと、どんでん返しにはこれでふれずにすんだのかな?(笑)
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