からくり儀右衛門、鍋島閑叟、江藤新平と、佐賀の有名人を怒涛のように投入した佐賀在住の竹本健治らしい作品。竹本健治と原尞が、同じ時代に同じ佐賀県にいたというのは、なんか不思議な感じ。交流はあったのかな。
とにかくストーリーと関係ない情報が次から次へと挿入されるので、何度も何度も話を戻さなければならないのだ。だけれどもその寄り道が楽しい。
えーと、からくり儀右衛門のことをおれは何で知っているんだっけ。そうだ、子どものころにNHKがドラマにしてたんだ。
自動的に時を告げる鐘つき器を発明したのだけれど、日本の時刻は日の長さで変化することに気づかなかったエピソードをまだおぼえている。この人が興した会社が、のちの東芝になるわけです。お勉強になりますね。
そういえば学生時代に同級生たちとバカ話をやっていたっけ。
「松下電器を始めたのは松下幸之助だろ?じゃあ東芝は?」
「東芝幸之助だろ」
「じゃあゼネラルは?」
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます