事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

「ヘイル、シーザー!」Hail, Caesar!(2016 ユニバーサル)

2022-10-25 | 洋画

レンタル屋に行っても、さして面白そうな作品が見当たらず、そのまま帰ってくることが増えた。

甘かった。まだまだスルーしていた映画のなかにも、大当たりのやつはある。それがこの「ヘイル、シーザー!」。

ジョージ・クルーニジョシュ・ブローリンが主演で、それどころかスカーレット・ヨハンソンレイフ・ファインズティルダ・スウィントンフランシス・マクドーマンド(どこに出ていたかわからないけれど)、ジョナ・ヒルチャニング・テイタム、そしてナレーターがマイケル・ガンボンという豪華版。

おまけに監督がコーエン兄弟なのである。いったいどうして見逃していたんだ。

まあ確かにコーエン兄弟は当たりはずれの大きい監督だけれど、兄のジョエルの奥さんであるマクドーマンドが出ているときは(どこに出ていたかはさっぱりだけど)当たりが多いのにな。

で、「ヘイル、シーザー!」面白かったああ。

いわゆる、映画界内幕もの。映画会社のトラブルシューターであるエディ(ジョシュ・ブローリン)は朝から八面六臂の活躍。おかげでロッキード社から誘いを受けている。

でも観客は予想する。エディは転職しないだろうと。こんな小咄がある。劇場の緞帳を上げ下げする老人。わずかな収入に同情した劇場主が違う仕事をあっ旋すると

「おれをショービジネスから離そうというのか」

それだけ、魅力的で悪魔的な業界。

狂騒と混乱のハリウッド。ヘイル、シーザー(ベン・ハーがモデルらしい)の撮影中に誘拐された主演のベアード(ジョージ・クルーニー)は誘拐犯たちの共産思想にあっという間に感化される。で、エディによってあっという間に元に戻る(赤狩りの暗喩)。妊娠したディアナ(スカーレット・ヨハンソン)は……

ああ、やっぱりショービジネスは楽しそうだな。


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