事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

キャラの人&キャラのメディアPART2 読売新聞

2015-04-24 | 社会・経済

フランク永井 16トン

PART1はこちら

現在の政権が、反知性の性格を持っていることは誰でも気づくと思う。根がヤンキーっぽい。

端的に示しているのが、国立大学に国旗掲揚や国歌斉唱を求める首相答弁だ(質問をした松沢成文という元神奈川県知事の国家主義的発想もすごいのだが)。この答弁が一種の脅威として大学側に伝わるであろうことは、強要ではないとしたにも関わらず、結果的に強制になってしまっている小中学校の例を見れば簡単にわかる。でも、そうはならないと社説で主張した新聞社がある。読売だ。

「国旗を掲揚しなければ、国からの交付金が減らされるかもしれない」と大学が萎縮することを心配しているようだ。だが、予算配分は大学の規模や機能強化の取り組みに応じて決められる。国旗・国歌の扱いとは無関係である。(4月16日)

意図的に小中学校の例を無視している。職員がちゃんと歌っているか、指導主事たちがチェックするなどした(いま思い出しても頭がクラクラする。まさかまだやってるのか)東京や大阪のことなど忘れてしまったかのように。そして同じクチがこうも主張する。

こうした状況下で、政権与党がテレビ局幹部を呼び出すのは、行き過ぎではないのか。放送免許の許認可権は、総務省が持っている。意見聴取は、政権側による「圧力」や「介入」との疑念を持たれかねない。(4月18日)

この発想が教育の場にはあてはまらないと考えるその基準がわからないのだ。

読売新聞といえば部数が(朝日以上に)急降下しているとはいえ世界最大の発行部数を誇る大新聞だ。一面の編集手帳は朝日の天声人語をはるかに凌駕している。しかし社の方針が近ごろ、気を払うということをやめてしまったかに思える。たしなみがないのではないか。そのことを、原発関係の社説を読んだ時に確信した。以下次号

本日の一曲はフランク永井の「16トン」。わたしはオリジナルも知らず、憂歌団バージョンでしか承知していませんでしたが、これはすばらしいですねえ!

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