The Pointer Sisters: Fire - Live on Midnight Special 1979
PART1はこちら。
百歩ゆずってこのたとえ話が有効だとしよう。ことここに至ってもまだ現内閣を支持している人は多いようなので、国際情勢の変化(というのはつまり中国の台頭という意味だろう)にしたがって日本の自衛隊のあり方も変化して当然だ、あるいは、単に中国や北朝鮮が怖いからとする人々にとって、この法制は福音に聞こえるのかもしれない。
でも、だったらどうして憲法を改正して、あるいは改正する提案をしてことを運ばないのだ。
それができないのは、いまの日本人にそれを諮っても実現しないとふんでいるから。しかも拙速にやらないと(支持率が高いうちにやらないと)この中途半端な法案すら危ないと知っているからでしょう?
安倍晋三という人は、実はこれしかやりたくないのが見え見え。アベノミクス?あの野放図な財政出動が政策などであるはずがないし、本音では経済などより極右的性向をむき出しにして改憲に走りたかったのだろう。でも(官房長官にでもいさめられたか)最初は安全運転に終始した。
しかしもう止まらない。
思えばやり方が姑息だった。正々堂々と自説を主張するならともかく
「天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ。」
という憲法99条を蹴飛ばし、
「この憲法の改正は、各議院の総議員の三分の二以上の賛成で、国会が、これを発議し、国民に提案してその承認を経なければならない。この承認には、特別の国民投票又は国会の定める選挙の際行はれる投票において、その過半数の賛成を必要とする。憲法改正について前項の承認を経たときは、天皇は、国民の名で、この憲法と一体を成すものとして、直ちにこれを公布する。」
という96条のハードルを1/2に下げようとした。それが失敗すると……以下次号。
本日の一曲はスプリングスティーンつながりでポインター・シスターズ「ファイア」。ここまで来るとスプリングスティーンのソングライティングがいかにポップだったのかがわかりますよね。