事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

キュウリ

2021-07-24 | 日記・エッセイ・コラム

「あのー伍長、この物体はキュウリですよね」

「他のなんに見えるんじゃ」

「やせたスイカとか」

「それ、職場でさんざん言われた。収穫を二日さぼるとこうだから」

おそらく山形県のいたるところでこんな話に。キュウリって買うもんじゃないというか今は(笑)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「掟上今日子の備忘録」(2015 日本テレビ)

2021-07-23 | テレビ番組

寝てしまうと記憶がリセットされてしまう忘却探偵。原作は西尾維新。Death Noteの原作者ではないかと噂されただけあって、ひねりの効いた推理が次々と。トリッキーな設定なので、キャストがむずかしいところ。それを日本テレビは新垣結衣岡田将生という夢のような美男美女を用意してしのいだ。

なぜこのドラマをレンタルしようと思ったかといえば、脚本が「重版出来!」「逃げるは恥だが役に立つ」の野木亜紀子さんだったからです。期待にたがわぬ面白さ。記憶が失われることの不幸と幸福を、これだけバリュエーション豊かに描けるなんて。さて、次は噂の「アンナチュラル」を。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

明細書を見ろ!2021年7月号 #教師のバトン

2021-07-22 | 明細書を見ろ!(事務だより)

2021年6月期末勤勉手当号「先生になりたくない2021」はこちら

“あなたの学校や地域の教師の取組を遠く離れた教師に、ベテラン教師から若い教師に、現職の教師から教師をめざす学生や社会人に、学校の未来に向けてバトンをつなぐ”……文部科学省はこう考えてTwitterなどのSNSを使ったプロジェクト【教師のバトン】を開始しました。

ところが。

「20年間で削減された仕事は座高測定とギョウ虫検査しかありません」

「明日で退職です。朝から晩まで働きました。今思うと、失ったものがあまりにも多かった」

「教員の善意に甘え、保護者や社会にそんたくし、教員を守らなかった」

……このような投稿が相次いだとか。最後のつぶやきは文科省への恨み言。こうなると文科省としても手をこまねいている場合ではない、という文脈で出てきたのではないでしょうが、大手マスコミが先日から次々に報じたのは

「教員免許更新制、廃止へ」

しかし荻生田文科大臣はそんなことは決まっていないと必死で否定。それなのにバランスをとるためか研修の充実を急に言い出した。いったいどうなっているのでしょう。廃止するのかしないのか。今回の報道はアドバルーンにすぎなかったのか。以下次号

開店閉店~遊佐町篇

誰もが話題にし、騒ぎになっている清水屋の閉店。しかし一方でひっそりとフェイドアウトする店もある。遊佐の光月堂。いろんな事情があって閉店とか。ああもうあのかぼちゃパイは食べられないのか。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

キングの長い夜2 アウトサイダー

2021-07-20 | ミステリ

その1はこちら

ある日、世界中の女性たち(性染色体がXX)に異変が起こる。眠りについた途端に体内から繊毛が吐き出され、蚕のような状態となり、眠り続ける。必死で眠らないようにする女性たち。しかしただ一人、その症状と無縁の女がいた……

まず、フェミニズム方面から怒られなかったのだろうか。あるいは賞揚されたのだろうか。理屈はどうあれ、ここで描かれるのは文字通り“女のいない世界”なのである。

ところが、このあたりが周到なところだと思うのだが、この作品の舞台は女子刑務所。さまざまな過去を持った女囚たちが、向精神薬などによって眠りとたたかう描写がえぐいえぐい。

なにも語らず、なんの反応もしめさない蚕の女性たちに、男たちが示す態度はさまざまだ。強烈な状況に追い込まれた男女それぞれの葛藤。ファンタジーというくくりにおさまらない過剰さ。キングらしさとはこれだろうか。

「アウトサイダー」は、一転して地味に始まる。ミステリ色が強いというか。

残虐な方法で殺された少年。指紋や目撃証言からある人物の犯行であることは確実。しかし良き家庭人であり、少年野球の指導者でもあるその人物には鉄壁のアリバイがあった……

上巻は、このアリバイをめぐる警察小説のようだ。このあたりは、キングの日本の代表的フォロワーである宮部みゆきの方が上手かも。ところが、途中からとても魅力的な名探偵が登場し、ここからホラーとしてどんどん面白くなっていく。

他人とのコミュニケーションが苦手で、自分に自信がなく、導いてくれた先達のようでありたいと願う女性探偵。彼女はわたしがキングを“お休み”している間にデビューしたキャラだったみたい。こうなるとそちらも読まなくてはならないんでないの。ああこうやってまた長い夜がキングで消費されていく。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

キングの長い夜1 眠れる美女たち

2021-07-19 | ミステリ

ひょっとしたら世界で一番有名な作家?

ひょっとしたら世界で一番売れている作家?

スティーヴン・キングは、少なくともわたしにはそんな印象。もちろんそれは次から次へとベストセラーを量産し、しかも常に一定のレベルを保っていることが大きい。しかしそれ以上に次から次へと彼の作品が映像化されていることも確実に影響している。

たとえ彼の作品を一冊も読んだことがなくても、「キャリー」「シャイニング」「スタンド・バイ・ミー」「ショーシャンクの空に」「グリーンマイル」「IT」などの映画を観たことのない人は……いるか(笑)。

わたしのおすすめは「デッドゾーン」です。まちがっても「ミスト」や「ペットセメタリー」から観てはいけない。

わたしが初めて読んだキング作品は「呪われた町」です。高校の図書室で読んでいるとき、ある場面でそのとんでもない怖さのためにのけぞったのを今でもおぼえている。以降、彼の作品はチェックするようになった。

でも。

特に近年、彼の作品ってめちゃめちゃに長くなってないですか。評価の高い「11/22/63」にしても、あまりの長さのために途中でギブアップ。それなのになぜ「眠れる美女たち」上下巻計900ページ、「アウトサイダー」上下巻計700ページの大長編を立て続けに読んだかといえば、そうですちょうど禁酒の時期だったので夜が長かったからです。

「眠れる美女たち」は次男のオーウェンとの共著。おおよそのストーリーを息子がつくり、父親が味をつけたのではないかと言われている。それにしたって危ないお話。世界中の女性たちが……以下次号

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

青天を衝け 第23回 篤太夫と最後の将軍

2021-07-18 | 大河ドラマ

第22回「篤太夫、パリへ」はこちら

いよいよ金の話になって、フランスで栄一は奔走する。同時に、髷(まげ)を落とし、洋装に。ここでわたしはわからないんだけど、髷というのは自分の身分と服従を示すものなんでしょう?清の弁髪もそうだったように。

あっさり彼らが受け入れるはずはない……あ、意外に受け入れてますね。でもきっと西洋からの蛮族あつかいに気づいてたのかな。それより、帰国したらもとに戻るさと思っていたのかもしれない。でもそのとき日本は。

またしても歴史知らずなので放言してもいいですか。大政奉還というのはそれほどに妙手だったのか、です。

このドラマでは神君家康公の思いを遂げるため、的なあつかいで、だから北大路欣也は納得しまくり。そうかな、保元・平治以来……ああやっぱりあの事変は大きな転機あつかいなんだ。

でもそうなの?わたしはちょっと違うと思う。反幕府勢力をちょいといなすための方策にしかすぎなかったんじゃなかったんですか。だから朝廷の岩倉具視がくりだす王政復古がカウンターになって(逆か)、意味をなさなくなっていく。

慶喜が頭のいい人物であることは何度も強調されているけれども、西郷隆盛はそれを一蹴していく。戦(いくさ)になるようにもっていけばいいと。

ここなんですよね。彼と薩摩がプラグマティックなのは。薩摩の挑発にのるな、と慶喜が言ってんのにのっちゃったのが庄内藩。後に隆盛がうちを守った理由の一端がここに? 

岩倉具視を演じているのは山内圭哉。いまわたしは野木亜紀子脚本作品を集中的に観ていて、「獣になれない私たち」における理不尽な社長役といっしょの演技で大爆笑です。「ちょっと待ち?」とうろたえるあたり。渋沢栄一よりも先にお札になっている岩倉具視だけど、こんな感じの人だったんじゃないかなあ。

第24回「パリの御一新」につづく

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

直木賞2021年上期

2021-07-17 | 本と雑誌

え、もう直木賞発表されてたの?予想もへったくれもないかあ。今回のには思い入れがあった。候補作品は以下の通り。

『スモールワールズ』/一穂ミチ

『おれたちの歌をうたえ』/呉勝浩

『テスカトリポカ』/佐藤究

『星落ちて、なお』/澤田瞳子

『高瀬庄左衛門御留書』/砂原浩太朗

わたしは珍しくこのうちの2作品を読んでいて、それは「テスカトリポカ」と「高瀬庄左衛門御留書」。で、どう予想したかといえば、「テスカトリポカ」穫れよと。これほど高揚させてくれる本はめったにない。

選考委員はこの人たちだ。

浅田次郎

伊集院静

角田光代

北方謙三

桐野夏生

高村薫

林真理子

三浦しをん

宮部みゆき

そしてこんな話になったそうだ。

「こんな描写を文学として許してよいのか」

「文学とは人に希望と喜びを与えるものではないのか」

委員を代表して林真理子はこう語った。

皆さんご想像の通り、佐藤さんの「テスカトリポカ」を受賞作とするかどうかで大激論となり、時間がかかりました。あまりにも暴力シーンが多く、子どもの臓器売買という読む人にとっては嫌悪感をもたらすような内容で、直木賞という賞を与えて世に送り出してもよいものか。その是非についてさまざまな意見があがりました。

それに続いて

「描かれたことは現実世界のこと。目を背けてよいのか」との意見もありました。とても根本的で深い論争ができました。女性委員に支持する声が大きかったことも興味深いですね。希望の物語であるという見方も少なくありませんでした。

面白い(笑)

わたしは勝手に想像する。反対意見は浅田次郎ではないか。小説の王道を求める人だからね。でもきっと桐野夏生と高村薫と宮部みゆきが押し切ったのではないかと。それほどに、テスカトリポカは特別な存在だったもの。

受賞は「テスカトリポカ」と澤田瞳子。「高瀬庄左衛門御留書」はシリーズ第一作であることがアナウンスされていたし、この人はまだ二作しか出していないのでこれからでしょう。しかも直木賞よりも影響力があるかもしれない「本の雑誌」上半期のベストワンにまで選ばれているしね。

そして、こりゃー絶対に読まなきゃいけないと思わされたのは落選した「スモールワールズ」これ、面白そうだなあ。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今日から俺は! その2

2021-07-16 | テレビ番組

その1はこちら

まったくツッパってなどいなかった少年、三橋(みつはし)が、転校を機に金髪に変身(美容師が小栗旬)。今日から俺は!というわけ。

同じことを考えていたもうひとりの転校生、伊藤はツンツン頭に変貌。このドラマのもっともバカバカしくて、そしてすばらしいところは、ケンカなどしたこともなかったこの二人が、なぜだかメチャメチャに強かったことだ。三橋は賀来賢人、伊藤は伊藤健太郎。千葉最強コンビとなっていく過程はとにかく魅力的。

そして三橋にぞっこん(ツッパリ以上に死語)な理子ちゃんを演じるのが清野菜名。いやこの子がほんとにかわいくてかわいくて……え、この人って生田斗真の奥さんなの?!っていうか生田斗真って結婚してたのか。うーん「俺の話は長い」のときにあんなに応援して損した。

思いっきりのスケバン(ひきつづき死語)なのに伊藤の前でだけは子猫ちゃんになってしまう京子は橋本環奈。あの小さな身体にながーいスカートをズルズルいわせているルックスだけでひたすら笑える。

宿敵の開久(あけひさ)高校のトップは鈴木伸之。とにかくガタイがいい。知らない役者だなあと思ったらこの人もEXILE関係の人でした。そして卑怯極まりない相良を演じたのが磯村勇斗。「ひよっこ」で有村架純と結婚した気のいいお兄ちゃん役との落差が大きすぎる。そして今度は大河ドラマで将軍家茂役。なんでもありだなこの人は。

かつて「ビー・バップ・ハイスクール」が一世を風靡したように、どんな世代にも自己犠牲ありの、意地っ張りで野放図なヤンキー的なるものに熱狂する素地はある。それはかつて仁侠映画に陶酔した世代にも共通。

そのことにいち早く気づいた福田雄一の勝利。おそらくまたしばらくすると新しいツッパリ作品が登場することと思います。ああまだ頭の中で「夢の中へ」が鳴り響いている。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「今日から俺は!」(2018 日本テレビ)

2021-07-15 | テレビ番組

休日に庭木の剪定をしているとき、頭のなかで延々と井上陽水の「夢の中へ」が鳴り響く。なんで今ごろ?

わかった。近ごろ延々とドラマ「今日から俺は!」をDVDで見ていたせいだ。だってテーマソングは嶋大輔の「男の勲章」だし、この曲ってほとんど「夢の中へ」といっしょです(笑)。

そのオリジナルの「男の勲章」を歌っていた嶋大輔のナレーションで毎回始まるこのツッパリたちのドラマの主要登場人物は、その「男の勲章」を歌う“今日俺バンド”でさっそく登場。リードボーカルが賀来賢人と伊藤健太郎、バックボーカルが清野菜名と橋本環奈、リードギターが矢本悠馬でドラムスが仲野太賀、そしてベースが乃木坂46の若月佑美という布陣。最終回では客席に宿敵の開久(あけひさ)高校の面々がうれしそうに。

原作は80年代末から90年代にかけて少年サンデーに連載された漫画。ネタがツッパリでキャストはほぼ若手……この企画、なぜ通ったのだろう。まあ、おそらくはマイルドヤンキー全盛の現代と相通ずるのでは、的な発想だろうか。

理屈はともかく、このドラマは大成功した。ツッパリなどまったく知らない世代や、まさしくど真ん中の世代のどちらもオンエア時に熱狂していたらしい。

脚本、演出は福田雄一。ゆるいつくりのコメディはもう彼の独壇場だ。特に佐藤二朗(清野菜名の父親役)とムロツヨシ(金八ルックスの国語教師)と組んだ時の破壊力たるや……例によって本来であればNGとなるような、出演者たちが笑いをこらえられなくなっているシーンもそのままオンエア。無法地帯だ。

あ、ドラマの内容にまったくふれていない。以下次号

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

うまい店ピンポイント 何でもありはさらに続く 笑楽(わらく)

2021-07-15 | 食・レシピ

三日月軒駅東店篇はこちら

「娘が週末に帰って来たので笑楽(わらく)」

「伍長、それはルーティンなんですか」

「娘はどこでもいいらしいんだけど妻は東軒、馬場、とみ将とここの四択なんだよなあ」

「で?」

「やっぱりうまかった。グリーンストアのフルーツサンドは売り切れだったけど」

ルーティン。

「きよ」篇につづく

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする