お寺のオバサンのひとりごと

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念仏の教えは劣ったものなのか? その2

2011年10月12日 | 仏教
 一般に、正しいことに向って、ひたすら努力する という教えは、わかりやすい、誰もが納得する教えです。

 仏教は、我執(自分の考え方を基準に世の中を見ること)を離れることで、こころ穏やかに人生を生き抜くことを目標とします。

 親鸞聖人は、人間というものを、いや、他人ごとでなく ご自身を、
死ぬまで、我執を離れられない「凡夫」だ と、深く見つめられました。
 それは、20年あまり、厳しい修行に打ち込み、仏教の勉学に励まれた上での きびしい「凡夫」の自覚です。
 
 凡夫は、欲が多いというだけの意味ではありません。情があるから冷静になることが難しいってことです。

 例えば、老 病 死 をあるがままに受け入れなさい と、言われても、
最愛の者を失った時、自分の努力で、自分の感情をおだやかに波静かに、コントロールできるでしょうか・・・

 お釈迦様の基本の教えに、うなずきつつも、わかっちゃいるけど、どうしようもない感情をかかえて生きているのが、私です。

 つづく・・・
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