お寺のオバサンのひとりごと

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念仏の教えは劣ったものなのか? その4

2011年10月18日 | 仏教
 仏教は、覚者(仏:真理に目覚めた者)になることを目標とする教えです。
 
 覚者とは、煩悩(自分の考え方)に支配されず、正しい物の見方ができ、
こころ穏やかに、仕合わせに生きる者のことです。

 煩悩に支配されないためには、あまり煩悩がわき起こらない環境(出家し、家族も、財産も捨て去り、身ひとつで自分と向き合う場)で一生過ごすことが楽でしょうが、誰もが出家できるわけではありません。

 そもそも、出家者の生活が成り立つのは、普通の人々(家庭を持ち、煩わしい経済活動をしている人々)の 布施 によるものであって、みんながみんな出家したら、この世が成り立ちません。

 お釈迦様の教えは、出家して修行する者だけ を対象とした教え、それだけしかなかったのでしょうか

 煩わしさのまっただ中で苦しみ悩んで生きている在家の者に、救いの道(仏道)をご教示くださらなかったのでしょうか
 
 そんなことは、ありえません。

 つづく・・・
 
コメント
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