お寺のオバサンのひとりごと

心のマッサージにお寺へ行こう!

鹿ヶ谷 住蓮山 安楽寺

2014年05月26日 | 仏教
24日、京都へ。
 ちょうど、普段は非公開の鹿ヶ谷の安楽寺が、春の公開中と知って、訪ねてみました。

  浄土宗、真宗関係者には、有名な出来事(歴史)ですが、

  法然上人の弟子、住蓮さんと安楽さんが鹿ヶ谷の草庵におられ、その美しい声明(しょうみょう:節のついたお経)と説法に魅せられ、たくさんの方がお参りされていました。
 その中に、後鳥羽上皇の女官(愛姫)・松虫さん(19歳)と鈴虫さん(17歳)の二人が、おられたのですが、
後鳥羽上皇が、熊野参詣で不在中、無断で、庵を訪れ、得度・尼になりたいと願います。
 二人の願いがあまりに真摯だったため、住蓮、安楽は、それぞれの剃髪に応じますが・・・

 それを知った、後鳥羽上皇は激怒  
 住蓮と安楽を斬首の刑に
 法然上人の念仏教団は弾圧され、法然上人は、讃岐へ、親鸞聖人は、越後に流罪となります。

 今回、訪れた安楽寺は、住蓮山安楽寺 という、浄土宗のお寺。
上記、法難の流罪を解かれ、帰京された法然上人が、住蓮、安楽を偲んで、再建されたのが、このお寺だそうです。
 
 ご本尊は、阿弥陀如来座像。両脇に阿弥陀如来のはたらきを表す、智慧の勢至菩薩と慈悲の観音菩薩。
右余間には、住蓮さん、安楽さん、その下に、松虫さん、鈴虫さんの木造があり、
左余間には、法然上人、親鸞聖人の木像が、顕彰されていました。
 また、親鸞聖人御木像の前には、写真↓ 流罪の時、親鸞聖人が着用されたとされる傘と杖がお飾りされていました。

 




 ご住職が10分おきぐらいに、訪れる参詣者に、寺院由来をお話くださり、緑とサツキが美しいお庭もゆっくり拝見させていただきました。

 

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