お寺のオバサンのひとりごと

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3月の言葉

2016年03月02日 | 仏教
 法語カレンダー今月の言葉は

 信心ひとたび おこりなば
 煩悩(なやみ)を断(た)たで 涅槃(すくい)あり


 日常お勤めする赤い聖典の「正信偈」の下の段にある「しんじんのうた」(正信偈の意訳勤行)の中の言葉です。

 信心 = 阿弥陀如来に帰命(きみょう:おまかせ)する 
といっても

 「私」の煩悩がなくなるわけではありませんが
「私」の煩悩を自覚する(仏と向き合う)ことで、「私」のこころが少しばかり軽ろやかに、安穏になるように感じます。

 法語カレンダーの解説書「心に響くことば」(著者:松本智量師)に、こう書かれています。

 「信心の響きは、そのままでいいよ、とのお諭しです。まよいが消えることがすくいなのではなく、まよいをまよいと認められることがすくいの世界なのです。

 よけいなお世話かもしれませんが、上記「まよい」は、どちらにしようかと選択を迷う の「まよう」でなく、煩悩(自己中心の感じ方・物の見方)に、こころが支配されている状態ことです。

 

 
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