お寺のオバサンのひとりごと

心のマッサージにお寺へ行こう!

役に立たない?

2016年10月06日 | 仏教


 佐賀県の谷川先生が書かれた 百華苑 から 出ている 今年度用施本「気づきの世界」を拝読していたら

 朝日新聞の「天声人語」(2015年6月12日)に紹介があった
灘中、灘高の伝説の国語教師・橋本武先生の言葉がありました。

 「すぐ役立つことは、すぐに役立たなくなる

 ノーベル賞を受賞された先生方が口をそろえて仰っていることにも通じます。

 目先の経済最優先の立場の方から、基礎研究分野の研究費が削られて危ういそうですね。

 ちなみに、「経済最優先」の立場の方から見れば
私なんぞ、日本経済に何~も貢献していないわけで、「役立たず」なんでありましょう。
 まして、年老いて、体が不自由になり、寝たきりになったら、
「日本経済のお荷物」と、存在を否定されるのでありましょう。

 目先の損得しか考えられない浅はかさや
「いのち」を「役に立つ」とか「役に立たない」などと、差別する傲慢な者を
仏さまは、一番悲しんでご覧になっておられるように思います。

 

  
コメント
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