お寺のオバサンのひとりごと

心のマッサージにお寺へ行こう!

念仏の教えは劣ったものなのか? その3

2011年10月14日 | 仏教
 真宗の教えでは

 お釈迦様は、凡夫を他力の(阿弥陀如来に任せきって生きる)教えに導くために、まず表向きは、自力の教えを説かれた と解釈します。 

 まずは、

 修行することで、我執を離れ、我執を交えない正しい物の見方ができるように感受性を鍛え整えることを目指す 

という教えの方が、誰もがわかりやすいし、納得できます。

 だから、まずは、「仏教の基本を学び、修行ができるなら、自力修行をやってごらん。そうすれば、いかに煩悩が根強いかわかる。自分流の我執を抜けきれなくて、覚りにほど遠いことがよくわかったでしょう」

 と、凡夫に凡夫の自覚をうながし、凡夫を他力の道(凡夫が救われて往く道)に導くために
自力の道を説かれたのだ・・・という受け取り方です。

つづく・・・

 
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念仏の教えは劣ったものなのか? その2

2011年10月12日 | 仏教
 一般に、正しいことに向って、ひたすら努力する という教えは、わかりやすい、誰もが納得する教えです。

 仏教は、我執(自分の考え方を基準に世の中を見ること)を離れることで、こころ穏やかに人生を生き抜くことを目標とします。

 親鸞聖人は、人間というものを、いや、他人ごとでなく ご自身を、
死ぬまで、我執を離れられない「凡夫」だ と、深く見つめられました。
 それは、20年あまり、厳しい修行に打ち込み、仏教の勉学に励まれた上での きびしい「凡夫」の自覚です。
 
 凡夫は、欲が多いというだけの意味ではありません。情があるから冷静になることが難しいってことです。

 例えば、老 病 死 をあるがままに受け入れなさい と、言われても、
最愛の者を失った時、自分の努力で、自分の感情をおだやかに波静かに、コントロールできるでしょうか・・・

 お釈迦様の基本の教えに、うなずきつつも、わかっちゃいるけど、どうしようもない感情をかかえて生きているのが、私です。

 つづく・・・
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念仏の教えは劣ったものなのか?

2011年10月11日 | 仏教
 真宗の教えって、
自分は何~にもしなくて、
阿弥陀如来にお任せするだけで、念仏称えて、実に簡単。

 だから、学問も修行もできない、劣った人間のための仮の教えだ。
自分は何もせずに、浄土(悟りの境地)に至るなんて、
そんなの本当のお釈迦様の教えじゃない

という誤解があります。

 正直に申しますと、私も若い頃は、
真宗って、よくわからなかった・・・こころに受け取れなかった・・・
 
 そもそも仏教の基本的な考え方(こころの整え方)すら何も知らない者が
いきなり真宗寺院に嫁に来て
 
「阿弥陀仏に任せよ」「自力でなく他力」と聞かされても、
浄土阿弥陀如来も架空のファンタジーに聞こえました・・・

 それより、自分で努力して、こころを整える という仏道のほうが、はるかによく理解できました。

つづく・・・
 

 

 
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準備万端?

2011年10月08日 | 雑感
 またまた、老母のことです。

 自分の葬式のことが、気がかりのようで

 「葬式は、残った者の問題で、死ぬ本人が自分の葬式の心配して、どうするの
と言っても聞き入れません。

 のし袋を買ってきて、せっせと、
「御布施」の上書きを書いています。

 「これは、葬式懇志、それから、初七日、二七日・・・七七日(四十九日・満中陰)」と、一つひとつ のし の 上書きを書き始め・・・

 私は母の作業を眺めながら、
本人の葬式に、死んだ本人の字で書いた「御布施」を受け取られるE寺さんは
何だか妙なお気持ちだろうな~ と、苦笑。

 のしを書き終わった母は、
 「満中陰には、食事も出したいし~
 「ちょっと、ちょっと、自分の満中陰でしょうが・・・自分はいないのに、どうやって食事のお世話をするの
 さすがに老母は「あっ」と気づき
母娘二人で、涙が出るほど大笑い しました。
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薬より効くのは その2

2011年10月07日 | Weblog
 老母の痛みが軽減したのは、もちろん、医療と医薬品のお陰なのですが

 こころが前向きに転じたのは

 ご近所の方々や長年の知友のご厚意にささえられていることへの感謝です。
 私の友達が、母を気遣って、わざわざ立ち寄ってくれることにも感謝感激しています。
 
 E寺様の法座に、ご近所のお同行(門徒仲間)とお参りするのが、元気の素。
法専寺の法座にも、孫やひ孫会いたさもあって、兄の車で佐賀まで出てきます。

 行事(外出)の用事を作ることは、その日まで、体調を整えておかねば・・・という目標になります。

 そして、何もない隙間を埋める最大の特効薬が、孫からの近況報告(電話、手紙)であったり、
ひ孫の写真であったり・・・

 「何だか最近元気が出てきて、この先まだまだ生きていそうで怖くなった」と母。

 「まあ、心配せんでも、誰もが必ず死ぬから、そう焦らんでいいよ。永遠に生きている人はいないし・・・」と私。

 娘夫婦が、孫の写真入り(来年の)カレンダーをプレゼントしたので、

 「とりあえず、来年、このカレンダーが終わるまでは、生きていなくちゃね
 
 

 
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薬より効くのは 

2011年10月06日 | 雑感
 痛みが苦痛で、「早く死にたい」と愚痴をこぼしていた老母が
最近は元気。
 
 近所の医師がやさしく、
「何かあったら、いつでも連絡してください。 夜中でも、すぐ往診しますから
と言ってくださっている安心感

 その医師に、痛みを楽にするには、ぬるま湯でゆっくり身体を温めるといいことを教えてもらい、痛みが多少軽減したこともあり

 「早く死にたい」  「感謝して生きよう
に気持ちが変わったようです。

 
 「年取って、いつまでも生きていると若い人に迷惑をかける・・・」 という愚痴は変わりないものの、少し前向きになってくれたことは、うれしいことです。

 
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ブッダ 真理のことば

2011年10月05日 | 仏教
 ここでご紹介し忘れていたのですが

 NHK教育テレビで毎週水曜日午後10時から
100分de名著」という番組があっています。毎回25分の放送×4回

 9月は「ブッダ 真理のことば」と題して、花園大学教授の佐々木閑先生が
実にわかりやすく仏教を説いてくださっていました。

 毎回楽しみに拝見していたのですが、放送が終了したのが残念で、その翌日、遅ればせながら、大型書店に、9月放送分のテキストがまだ残っていないか・・・と行ってみました。

 NHKのテキスト類が置いてあるコーナーに、先客で紳士が・・・、やはり、何か探しておられる様子。
 お互い顔を見合わせ、びっくり
 法専寺の若手総代さんのI氏でした。
 しかも、私と同じことを考えて、「ブッダ 真理のことば」を探しておられた・・・
 残念ながら、9月号は、もうありませんでした。

 勤務先から昼休みに書店に立ち寄っておられたI氏なので、
「2冊注文しておきますから・・・」と私が取り寄せ注文を。

ということで、Iさん、
 先ほど、9月号テキスト「ブッダ 真理のことば」を受け取ってきましたので、いつでもどうぞ~
  
 表紙の言葉から素敵です。

仏教は「心の病院」である!
苦しみを消すには、自分自身を変えるしかない。
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日本酒世界一

2011年10月02日 | 佐賀ネタ
 気温が下がり、日本酒の美味しい季節になりました。

 佐賀県鹿島市の富久千代酒造の
大吟醸「鍋島」が、

2011年インターナショナル・ワイン・チャレンジ
の日本酒部門で世界一 になったニュースをこの夏拝見し、
佐賀県民の一人として、うれしく誇らしく存じました。

 「鍋島」は、全国新酒評会で、7年連続金賞を受賞しているお酒ですが
今年は、世界にも認められました
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10月行事

2011年10月01日 | 行事・案内
さて、10月 芸術の秋、スポーツの秋・・・
お寺の行事にもご参加を

1日のきょうは、ほとけの子の集
時 間:午前11時~午後5時まで
場 所:本願寺佐賀教堂(若楠幼稚園)
入場料:無料
 東日本大震災支援のフリーマーケットもあります。
 お出かけ下さい


 10月22日 第21回 仏教讃歌コンサート 
時間:午後1時~午後4時
場所:佐賀県立美術館ホール
入場料:無料

 10月23日 てらこん
時間:午後1時半~
場所:エスプラッツホール
入場料:800円
 

 法専寺の行事

 10月15日 精進料理講習会
時間:午前9時から午後1時くらいまで
場所:法専寺門徒会館
参加費:無料
*材料準備のため参加ご希望の方は、10日までにお申し込みください。

 今のところ、参加希望者は10名くらいです。もうちょっと、おいでいただけたらうれしいです。

 
 毎月15日のなでしこ会は、10月17日に変更します。 
時間:午後1時半~
場所:法専寺門徒会館
どなたでもお気軽にどうぞ!
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