散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

地元にて

2007年06月10日 14時54分48秒 | ART
私には地元といっても良いであろう琴似の喫茶店「H」で、「川上直樹展」をやっているので、早速会場日に行ってみることにした。徒歩10分強のところにある「H」だが、行くのははじめてである。



店内に入り、まず昔風スパゲッティを注文。女性店主に「こちらは初めて?」と訪ねられたので、「川上さんを存じ上げているので、展覧会を見に来ました」というと、「ちょうど空いているからゆっくり見て下さい」とのこと。まずは川上さんの作品を拝見することにした。

前回の展覧会でのお気に入り「室内-Ⅰ」の他に、今回は雪景色を中心に描いた作品が多いようである。残念ながら筆記用具を忘れたため、メモを取っていないのだが、中では「凍原」という作品が一番気に入った。海沿いの原野が一面の雪野原となり、それを断ち切るように鋭く防波堤が描かれた、厳しい風景画である。



拝見しているうちに、スパゲッティが到着。昔風というからには粉チーズとタバスコをたっぷりかけなければなるまい。鉄板効果で熱々のナポリタン(ソーセージと薄焼き卵添えなのもステキだ)、スープ、サラダ(野菜、マカロニ)と、懐かしい美味しさであった。実は事前にこの店のことを調べた時、食べ物が美味しそうだったのも、足を運ぶ原動力となっているのだ。

食べ終わり、店内の小スペースで行われている「全道展創立作家展」も見る。木田金次郎、国松登、田辺三重松と有名所の中で、私は松島正幸「巴里の橋」、居串佳一「静物」が良かった。松島の作品は巴里らしい重々しい町並み。居串の作品はオホーツクロマンとでもいうタッチのまま、普通の静物画。どこかロマンチックだ。

という感じで、なかなか面白い店であった。また来てみる事にしよう。

20070610最近読んだ本

2007年06月10日 12時27分47秒 | 読書
「逆説の日本史11」井沢元彦
豊臣秀吉の登場するあたりの話。面白いよね。

「血文字パズル」有栖川有栖 他
「ダイイングメッセージ」とは被害者が死に瀕する際に犯人の名前やヒントを書き残すものである。そのテーマ作品を集めた短編集だが、テーマ自体に無理があるということは推理小説界でも承知のことであり、それをどう捌くかが作者の腕の見せ所となる(再読)。
→「無理がある」=死に瀕した人がちゃんとしたメッセージを残せるかどうかも疑問だが、お話としては探偵が解読にてこずるような難解なメッセージを出さざるを得ないのだ。従って難解になってしまった事に対して、いろいろな言い訳をつけなければならないのである。

「TOKYO老舗・古町お忍び散歩」坂崎重盛
実際東京に行くとピンポイントで目標地に行くしかなく、散歩をする余裕が無いのが残念である。

「東海道居酒屋五十三次」太田和彦
東海道を居酒屋を求めて旅する本。総じて明るい展開になり楽しく羨ましい。

以下、図書館の4冊。
「社会人のオキテ」大條充能
「俺はこうしてきたゼ」というスタイルの仕事本。参考になるポイントもあるゼ。

「なんとなく仕事がイヤッ!」ビバリー・ケイ、シャロン・ジョーダン=エバンズ
自分、相手、会社を改革するための26の方法。正論ではあるのだが…。自分が常日ごろ気になっているテーマを動かすきっかけにはなるか。

「平成おやじ講座」藤井康男
1992年バブル崩壊の直後、おやじの地位は失われた。それから15年、特に状況は変わっていないようにも思えるが。

「自分の中に毒を持て」岡本太郎
やはり人生訓を読まされるのはつらいので、それならば岡本大先生のが良かろうと思って借りてみた。うむ、先生の言うとおりだ。