散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

20080601最近読んだ本

2008年06月01日 21時26分37秒 | 読書
「小説以外」恩田陸
読書に関することを中心にしたエッセイ。かなり読書傾向に近いものがある人だ。

「さまよう刃」東野圭吾
娘を殺された父親が犯人を追って復讐をはたそうとする。気持ちは良く分かるだけに何とも重苦しい結末だ。

「クドリャフカの順番」米澤穂信
文化祭を舞台に「あいうえお順」のサークルから「あいうえお順」のつまらない一品が盗まれる。犯人の狙いは一体…。舞台が文化祭だけに青春らしさのある一冊。

「デカルトの密室」瀬名秀明
犯人も被害者も人間なのかロボットなのか人工知能なのか、という謎めいた作品。SF者にはロボット三原則が必ずインプットされているという刷り込みがあるな。

「WORLDWIRED」エリザベス・ベア
世界は複雑化し絶対善も絶対悪も存在しない。今ひとつ良く分からないまま終了。

「十四番目の月」海月ルイ
誘拐事件と一人で子育てをしているピアニストの話が、しばらく接点のないままに続くがどうにも不自然。当たり前の展開だが、突然その2件が接点を持つところも不自然。

「THE Whiskey World vol.16」
新宿の日本ウィスキー専門バーでは、いまだに「Q」「NEWS」のボトルがあるそうだ。飲んでみたいなあ。

春の院展

2008年06月01日 13時55分57秒 | ART
昨日、タダ券を忘れたため行きそびれた三越「春の院展」へ。この展覧会は題材がありきたりだとか日本画に対する文句もうかばない事もないが、上手いということに関してはなかなかすごいものがある。私は具象目・リアル科・細密/スーパーリアル種に属しているのだが(冗談だ)、結構好きなタイプの作品が多かった。

加藤史応「パペット」。あえて魂の抜け落ちたような生気のない女性を描く。
谷善徳「古城の番人」。ガッチリとした古城に、白くかすんだ人影。番人といっても城に住みついた何者からしい。
松村公嗣「太湖」。湖に小舟を浮かべた中国水墨画のような作品。緑の色が効いてる。
大石朋生「記憶の蝶」。小さな草花と草むら。その中には蛇が潜み、宙に蝶、さらに月という花鳥風月オンパレードなのだが、印象的だ。
北田克美「綺羅結び」。手前下から炎であろうか、赤い光に照らされた女性のちょっと怖い顔。

石村雅幸「静黙」。描き込み過ぎとも思える木肌と木の葉。
芝康弘「慈光」。馬と少女を光が照らしている、できすぎ構図の作品。
芽畑孝篤「知覚」。錘に糸をつけて手から静かに下げている目を瞑った女性。
藤井聡子「暉轍」。秋の風景だろうか。全体に真っ赤な色彩の街角で、路面にタイヤの跡が残されているのが、時間の流れを思わせる。
岩波明彦「雨色」。これも似た題材である。雨にぬれる路面のみを描いた作品。人か何かをちょっとだけでも登場させたくなるが、何もないのだ。
松本勝「深大寺に咲く」。何の花かなあ。花の画に全く興味のない私であるが、実に上手い。

昼食はすぐ決まった

2008年06月01日 13時31分09秒 | 食べ歩き
三越の「春の院展」を見るために大通へ。今日は珍しくバスで移動してみたが、思ったよりスムーズに到着した。さて、本日の昼食はちょっと迷った末にわりとさっと決まった。天ぷらを食べよう。

私は札幌ではここと決めて通う天ぷら屋さんがない。そんな中ではわりと行く「EB」へ。時に天ぷら屋さんといっても高級感漂い、非常に敷居が高いケースもあるが、ここは食堂チックで行き易いのだ。

天ぷら屋さんでは絶対にカウンターに座ろう。注文は上天ぷら定食としてみた。天ぷらはエビ2、イカ、キス、2本まとめ揚げしたエビ(種類が違うのか)、春菊、茄子で、次々皿に載せられるのを即、食べる。出来立て味噌汁と漬け物も旨い。

「上」なのでこれで穴子が付いていたりすると、申し分なく最高なのにと思いながら終了。さて、三越へ行こう。