12月15日にラジオ&レコーズ。
本日は近美→札幌市資料館→コンチネンタル→市民ギャラリー→札幌市写真ライブラリー→エルプラザ→紀伊国屋→大丸→富士フィルムフォトサロン→三越→さいとう→ivoryの12か所。
■ラジオ&レコーズ「ざっしゅ展」:画・写真・紙きり人形など、雑種的な展示だが、一番おもしろかったのが絵本であった。朝、マッチの部隊が大勢で出撃し、色々なものに火をつけるという話である。ストーリーをこう書いてしまうとおもしろくなさそうだが、そんなことはない。
■北海道立近代美術館「土×炎=?」。縄文時代の土器から始まる陶芸展。初日で招待されたと思われる子供たちが沢山いたため、見づらかった。もう少し遅く行けば…。
「土偶」:例の国宝になった中空土偶の複製だ。私は余市ですでに見ているが、中々面白い造形である。最初の方にあったせいか、複製のせいか、皆に割と無視されていた。本物だったらきっと人だかりになるだろうに。
「壺形土器」:函館市女名沢遺跡から出土したもの。一応縄文時代のものなのだが、洗練されたフォルムと模様は驚きの名品だ。
当然、現代作家のものも多い。
岡本太郎「踊り」:作品がまさに”署名”そのものである作家といえば、岡本太郎と言う人は多いのではないか。さすがである。
荒木高子「岩の聖書」:本がそのまま化石化したような作品。書物好きの人には感慨深いものがあるだろう。
小川待子「UntitledⅡ」:地層から陶器が出現した瞬間をとらえたような作品。陶器が金属的に見えるため、不発弾のようでもある。
下沢敏也「Rebirth 森、水、光」:「森」は風を切る羽のようでもあり、「水」は噴火する火口にも見える。「光」(多分)は四角い形をしているため、厚揚げかきんつばのようにも見える。ひさびさに第3室は外光を取り入れており、自然のさまざまな姿を表現しているのだろう。
高村宜志「時空9501」:一言で言うと「ピラミッド都市」という感じ。圧倒的な迫力と細部の細かさを兼ね備えた作品で、ペリーローダンの新たな敵として登場しそうだ。
■札幌市資料館「北大写真部M1展「Urban Night」」。松藤岳、藤田諒太の二人が対照的な「夜」を撮影した展覧会。おそらく小樽や札幌のネオン街を写しまくったものと、札幌駅北口を北上したあたりの静かな夜の景色があるのだが、両名のどちらがどちらを撮影したのか忘れてしまった。申し訳ない。
■市民ギャラリー「岸本裕躬絵画自選展」。なかなか魅力ある展覧会。初期の頃の荒々しい筆致から、現在の茸・虫などの小さな自然を描いた作品まで、50年を越える期間に描かれた作品が並ぶ。しかし最近作でも、決して丸くなったり、単に穏やかな画になったわけではないのだ。いまだチャレンジし続けている現役作家だと思う。
「道都大学中島ゼミ展」:結構コメントした人もいるので、その辺は省略。宮口拓也「リペア! リペア! リペア!」は灰緑色の背景に、工事灯だろうか、赤い光が映える洗練された作品。
■札幌市写真ライブラリー「札幌学院大学総合芸術研究会写真部学外展」。個々の作品もあるが、ミニコーナーになっていた「飯展」が面白かった。もちろん外食・弁当・お菓子などの食べ物の写真である。
■三越「森吉健作品展」:良くある感じもするが、かなりリアルな人物中心の展覧会。上手いと思う。
琴似に戻り、グインサーガも読み終わったことだし、久しぶりに図書館に行く。