本日は創→ロシア総領事館→北海道立文学館→道新→時計台→たぴお→エッセ→大丸→紀伊国屋→大通→富士フイルム→CAI02→パルコ→スカイホール→さいとう→ivory→アリアンス→NEW STARの18個所。
■ギャラリー創「柿崎均展 ウランガラスを使った試み」。紫外線灯でほのかな緑色に光る、ウランガラスの球をつるした展覧会。日中は会場に入る外光を遮っており、その中で神秘的な球体、手の形、鉱石状のガラスが光る。これはなかなか見ることができないものだと思う。
■在札幌ロシア総領事館「一竹辻が花 in 北海道」。久保田一竹の制作した着物の展覧会。会場には和服姿の妙齢の女性が次々と来場。札幌にもこんな人たちがいたんだ。80枚の連作「光響」の一部が展示されていたが、全て並べると連続した絵柄になるらしい。パネルがあったのだが、かなり壮大な作品で、全く門外漢の私でも感心させられる。
「情」:雪の連山を描いた作品。単独で見るには、落ち着いた絵柄のものがいい。
「波」:パッチワークですか、と言いたくなるようなカラフル作品。
■北海道立文学館「書物の美~明治・大正期の詩集」。本の装丁や刺し絵の展覧会である。美術的な有名どころとしては、中村不折、藤島武二、青木繁、長谷川潔、恩地孝四郎、岸田劉生、川上澄生等の作品があった。私が一番気に入ったのは青木繁の刺し絵で、足元が樹木のようになっている女性の、なんだかドロドロとした画風の作品である。
本の説明も、3方アンカット、天金など、マニアにはたまらないのだろうと思う。なお、常設展の方も久々に見たが、小熊秀雄「裸婦」(ダダっぽい。ダダイズムじゃなくて、ウルトラマンに出てくるダダだ)、棟方志功「平安の壁の柵」、手島圭三郎「カムイチップ(プは小文字)」が展示されていた。
ロビーに松樹路人「オホーツクの春」があった。
喫茶コーナーの陰にある、鈴木順三郎「デルタ・ゾーン NO.2」。
■時計台ギャラリー「小川豊個展」。「ひだ」シリーズだが、もくもくと湧いてくる言葉や連想を連ねて描いているかのようだ。あまり見たことのない、紫や緑色の作品もあった。
■ギャラリーたぴお「女が表現する女展」。
久遠エリコ:壁一面に花びらが舞い広がる図を切り絵で表現したもの。紙のサイズ制約を離れると面白いものだ。
■大通美術館「タニグチススム展」。
「芽吹く」:黒焦げになったガレキから、2本の芽が伸びている。再生のイメージ。
「porcelainの誘惑」:白くつるんとした陶器で作った、遺跡のような建物。
■スカイホール「醍醐芳晴・永山裕子水彩画二人展」。驚くべき技量を持った二人の展覧会だ。
醍醐芳晴「織女たち」:120号はあるだろうか。どことなく青木繁というか、神話的な雰囲気を持った作品。
永山裕子「Billy Santos」:闘牛士の背中。カッコいい。
永山裕子「わたしはあのうただけをうたう」:大量の真珠飾りを身にまとった、緑色で描かれた女性。素晴らしい雰囲気だ。
■ギャラリーNEWSTAR「Deai」。小品ではあるが、野沢桐子が作品を出品していた。STV北2条ビルでの個展もあるし、これからの活躍に期待である。
ホンマメグミ:石造りの建物の中がすべて水になり、中をクラゲや魚や人物が泳いでいる版画作品。
町嶋真寿:針金で作ったガゼルであろうか。シャープな造形だ。