散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

苫小牧へ もしかしてラッキー?

2013年08月24日 21時43分43秒 | Weblog
さて、さっきまで不通だったJRだが、どうなっているだろうか。駅に戻ると多少ダイヤの乱れはあるようだが、取りあえず全線開通しているようであった(代行バスが出ていた苫小牧-岩見沢間は分からないが)。しかし、一日散歩キップで乗れる普通列車は約1時間後かあ~。もう疲れて来たなあ。

するとそこで神の声のごときアナウンスが! 「普通列車が2本運休いたしましたので、普通乗車券をお持ちの方は次の北斗17号にお乗りいただけます」とのこと。

こりゃラッキーだ。多少人はいたものの、特急自体がそれほど混雑しておらず、無事に座って札幌まで帰ることができた。やっぱり特急は早いねえ(←一日散歩キップの裏切り者)。



その後、琴似まで移動して今日はどこにも立ち寄らず帰宅。豪雨に加えてJRの不通もあったが、名レストランで食事をとり、特急で帰宅とラッキーでもある一日だった。

苫小牧へ 驚きの超名店

2013年08月24日 20時17分11秒 | 食べ歩き
さて、突然やってきた苫小牧のレストラン「R」。地下に入ると、ワインカーヴを模した店内には、ヨーロッパアンティークが飾ってあり、何とも重厚な店構えである。若干の緊張を覚えながらも、上品なマダムに案内されて着席。メニューを見るが、これまでの疲労感からコースに身をゆだねることにした。飲み物はグラスワインの白を頂こう。

まずは人参のムース、トマトのジュレから。これは人参というよりカボチャに近い位の甘味がある。しかし、そこにトマトの酸味があるためにしつこくなく食べられるのだ。腹が減っていたので、あっという間に食べる。



前菜はヒメマスのコンフィ。身がしっとりしており、骨も入ったままなのだが全く口にあたることはない。頭の部分まで燻製のような凝縮感のある味わいだ。そして特筆すべきなのが、オリーブのソース(写真右下の辺り)。しつこさや癖が全くなく、オリーブのフルーツ的な部分を良く生かしていると思う。野菜がそれぞれ新鮮な食感なのもまたいい。

 

次が今月のスペシャリテ。桃とオマールのアンサンブルである。山梨県の桃にオマールエビを合わせた料理なのだが、最初はどう食べるべきか悩んでしまった。しかし、桃を大きくカットしそれに小さめにオマールを合わせると、桃のジュースが口にあふれ、そこにかすかな塩気と歯ごたえのあるオマールがバランス良くあうことが判明。これは心に残る料理である。



もう一丁、魚料理。今度は真鯛のポワレサフランソースである。これは皮目と鯛の白身の美味しさは文句のつけどころのない所だろう。これまでの料理の中で一番塩気が効いており、料理個別も複雑な味ながら、かつ全体的にメリハリをつけていることが分かるのだ。



そして最後は牛フィレステーキ。工夫のないフレンチのラストはステーキだよね、などと思ってはいけない。目の前に来た時から香りが全く違うのだ。マダム曰く、開店当時から継ぎ足しているドミグラスソースが店の命とのこと。食べてみると、ほろ苦さ、香ばしさが感じられ、上質な鰻のタレにも似た素晴らしいソースだ。来店する子供で、スプーンをもらってご飯にかけて食べる子もいるそう。この店に出入りする子供は許しがたいものがあるが、その気持ちは間違いなく良く分かる。付け合わせの野菜は大根、里芋、しいたけなど和風のものもあり、優しい味で煮てあるようだった。



もちろん本当の最後はデザート。見るからに楽しい盛りつけだ。このワインアイスクリーム、チョコケーキ等を食べ、コーヒーを飲むと急激に満腹感が押し寄せてきた。



思いもかけぬ成り行きでこの店を訪問することになったが、本当に大正解。絶対にまた来よう(次は取りあえずランチだな)と心に誓い、苫小牧駅へと向かう私であった。いや、苫小牧市恐るべしである。

 

苫小牧へ 愕然!

2013年08月24日 18時00分21秒 | Weblog
さて、次の目的地に行こうと苫小牧駅に戻ってきたが、雰囲気がおかしい。人が滞留し、何かアナウンスがされているようだ。良く聞いてみると、先ほどの豪雨で苫小牧近辺は上下線ともJRは不通であるとのこと。ああ、何てこった。



恵庭に向かおうと思っていたのだが、どうやら線路点検と雨量が一定以下に下がるまでは運行できないらしい。特に雨のひどかった苫小牧→岩見沢への路線は早々に代行バスが出ることになった。

私も念のためバスターミナルを見に行ったのだが、札幌行きはあるものの、高速バスなので大谷地まで降りることはできない。バスで新千歳空港に行ってからJRで恵庭に移動とも思ったが、空港行きのバスは約1時間後の出発だ。

迷った末に、元々出来れば昼飯を食べようと思っていた苫小牧のレストラン「R」で夕食をとることにした。突然行くんだけど大丈夫かな?

苫小牧へ 新生苫小牧市美術館博物館

2013年08月24日 17時16分19秒 | ART
本日は苫小牧市美術博物館「出光美術館日本陶磁器名品選-江戸時代前期の多彩な装飾世界-」を見る。ここは以前苫小牧市博物館で、時に絵画展などもやっていたのだが、今年に入って建物を一部改修し、名前に「美術」と入るようになったのである。美術館の入口の辺りは非常にきれいに整備されたが、館内撮影不可とのことで、一切写真はなし。撮影したい人は事務室へとあったので、確認をとれば展示物以外は撮影で来たのかもしれないが、ちょっと面倒だった。

さて、早速展示の品を見ていこう。今回は一部に「有機EL照明展示ケース」というのが導入されていた。これは、ケースの上下から柔らかい光で展示物を照らすもので、まぶしくなく、かつ作品を傷める紫外線がほぼないというものらしい。

「色絵孔雀文皿 五客」:やはりセットの皿はいい。何となく華やいで見える。
「色絵独釣文八角皿」:最初のコーナーは幾何学的な絵付けが多かったのだが、これは文人画とも思えるような画が描かれている。重要美術品。
「色絵花鳥文輪花皿」:蝶も描かれており、速水御舟、三岸好太郎もこういう作品を見ていたのではないかという気がする。

「色絵梅花文角皿 五客」:現代のデザインのように描かれた、生々しく赤い梅の花が目につく。
「色絵山苺文角皿 五客(九客の内)」:皿の下部に山苺の蔓がはっているような、洗練された絵付けだ。
「色絵梅花鶯文富士形皿」:富士山の形をした皿なのである。これは初めて見た。

「色絵山水文角皿」:左下に絵付け、右上の空白部分には花が浮き彫りになっているというおしゃれ作品。
「色絵海老文大皿」:緑色の波の上に黒で伊勢海老が描かれている。斬新。
「色絵蔦葉文大皿」:皿の底は黄色、縁は緑とくっきり分かれていて、箱庭のように見える。

「色絵茄子文大皿」:割れたのをついだのだろうか、Y字型に金が入って見える。面白いね。
「色絵栗文角皿」:今度は底が濃い緑、縁は黄色になっており、外界をはっきり区別する小世界がある。
「色絵孔雀文皿」:写実的な孔雀で、西洋の陶板画っぽい所がある。

「色絵紗綾文瓢形徳利」:八角形の徳利を赤・青・緑の3色で塗り分けたもの。絵柄は迷路模様というか、面白い形だ。
「染付金銀彩干網文輪花皿 五客」:干網を波のように低く、また高く吊った絵柄である。北斎の「神奈川沖浪裏」を思わせる。
「鉄釉折紙形角皿 五客(八客の内)」:紙を折ったようなデザインの皿。茶色で渋く、現代作家の作品と言っても頷ける。

いい作品に触れると、やはり心が落ち着くものである。しかし、この頃、苫小牧は土砂降りの真っ最中で、中庭に落ちる雨は尋常ではない。雨宿りがてら常設展も見ていたのであるが、2階の一部では雨漏りが発生しているようだった。

そうそう、常設展ではアンモナイトの名前の由来を知ることができた。普通、動物の名前だと思っているから、特に由来なんて考えないよね。ところがアンモナイト=アモン神(羊の角みたいのがついていて、それがアンモナイトっぽい)+石(ites)が名前の由来なのだそうだ。ちょっとびっくりした。

なお、今後の苫小牧市美術博物館の展示予定を掲載しておこう。

9/7~9/29 遠藤ミマン生誕100年記念展 勇払原野を愛して
10/12~11/24 苫小牧港開港50周年記念展 夢を形に-砂浜と原野にいどんだ時代
12/10~12/23 第7回北海道現代具象展
1/11~2/16 ものがたりをおしえて!(仮)
3/1~3/30 手で観るミュージアム 自然と造形の美学(仮)
3/1~3/30 おはなしミュージアム

やっと雨がやんだ。帰り道は徒歩で苫小牧駅に向かう。これまで撮影したことのない彫刻の写真をアップしよう。

日専連苫小牧会青年会が寄贈したもの。作者名、タイトル見当たらず。



苫小牧駅前に戻り、小川幸造のフィギュアスケート「舞」。スケートの街、苫小牧である。


苫小牧へ ドタバタ出発

2013年08月24日 15時09分42秒 | Weblog
今週の疲れから、結局起きたのは10時過ぎ。重苦しい天気の中、今日は苫小牧へ行こうと思う。と、準備をしていたところ、突然の豪雨が降り始めた。



今週行っておかないと、展覧会が終わってしまうしなあ…、ということでJR琴似駅までタクシーで移動。一日散歩切符を買って、エアポートで南千歳へ。札幌駅からは座ることができたので、しばしのんびり。途中で雨のエリアを通り抜けたので、まずは一安心であった。

南千歳で苫小牧行きの普通列車を待つが、相変わらず重苦しい空模様である。やってきた列車に乗り、苫小牧到着。するとまた豪雨が降ってきた。後で知ったのだが、苫小牧方面は局地的な雨だった模様。

諦めて駅前からタクシーで苫小牧市美術博物館へ移動。裏口に車をつけてくれた運転手さんの機転で、あまりぬれることなく何とか館内に入ることができた。