散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

20160717最近読んだ本

2016年07月17日 23時21分26秒 | 読書
■「冷たい太陽」鯨統一郎
当たり外れの振れ幅が極端な作者だが、これはまずまず当たりの方。最初から読み直してみたくなる。

■「O.tone vol.93」
中華料理特集なのだが、札幌にも飲める小皿中華料理の店が欲しい。一人で行って、3品くらい頼めると嬉しいのだが。創作の庭は風間天心の「walk in the sea,swim in the woods」。ちょっと、美術館の展示から安易に持ってきた感もあるか。

■「ストロボ」真保裕一
主人公のカメラマンの人生をさかのぼって表現。

■「問題物件」大倉崇裕
解決方法が非常に強引なのだが、ミステリーとしてのネタは良くできている。

■「僕が愛したすべての君へ」「君を愛したひとりの僕へ」乙野四方字
並行世界で起こり得た、二つの物語。ベタ甘だが、まあいいか。

■「失われた巨大戦艦」ヴォーン・ヘプナー
人類の領域に突然攻め込んできて、軍事面で圧倒する「異人」。科学力ではるかに上回る彼らに対抗するには、謎の種族が残した巨大戦艦を取得し、その戦闘力にかけるしか手段がなかった。主人公はバラバラの性格の仲間を集め、戦艦の奪取を防止するための罠を回避し、人類に新たな兵器をもたらすことはできるのか? ちょっとSF少年の夢のような設定だが、それだけに燃えるぜ。

おやつタイム

2016年07月17日 16時35分08秒 | 飲み歩き・大通、札幌界隈
昼食も軽めだったし、明日は休みだし、軽く一杯やっていくよ。ということで、最近名前を聞く、札幌駅の「A」へ。入口が分かりにくかったが、入ってみると先客、それも女性多し。何とかカウンター席の一角に座ることができた。

飲み物はビール、つまみはポテトサラダ。何と言ったのかよく聞き取れなかったが、後でわかったことは「16時までは飲み放題メニューに載っているものは300円で提供している」ということだ。



ポテトサラダにはクリームチーズと多分、柚子胡椒が入っているかな。それからぬか漬けも注文。なかなか食べられる店が少ないこともあり、嬉しいメニューの一つだ。飲み物はオレンジピールのハイボールを追加。これ、なかなか香りがいい。

 

16時を越えたところで、先日行った秋田の文字が目に留まり、謎のネーミング「白瀑ドキドキ山本」を注文。ふむ、さっぱりしたリンゴ風味の飲みやすい酒だね。ここにあえて、パクチー豆腐を注文。

 

私のパクチー耐性はかなり強いようで、これじゃ物足りないくらいだが、悪くない品だった。

今日はこのくらいで帰ることにしようかな。


20160717ギャラリー巡り

2016年07月17日 15時46分19秒 | ART
本日は近美→資料館→コンチネンタル→創→HOKUBU→法邑の6カ所。

■北海道立近代美術館「ポーラ美術館コレクション」。旭川の「フランス近代美術をめぐる旅」ともろかぶりの展覧会である。しかし、観覧者数は圧倒的にこちらの方が多い。

ギュスターブ・クールベ「牡鹿のいる雪の風景」:茶色の鹿に木の濃い茶色、さらに葉っぱも茶色と同系色を重ねた作品。
クロード・モネ「ヴァランジュヴィルの風景」:小さな木を手前に高く描いた、面白い構図。
クロード・モネ「ジヴェルニーの積みわら」:積みわらと周囲の草に強い光が当たっている、印象派ならではの表現。

カミーユ・ピサロ「エラニーの村の入口」:煩くないくらいの、ちょうど良い細やかさ。
ポール・セザンヌ「プロヴァンスの風景」:うーむ、セザンヌらしい作品だ。
フィンセント・ヴァン・ゴッホ「ヴィゲラ運河にかかるグレーズ橋」:描かれている人物の体が透けて、運河の水が見えるなど、面白い作品。

ポール・ゴーガン「小屋の前の犬、タヒチ」:赤い藁屋根の色が非常に強い。
オディロン・ルドン「イカロス」:赤を効果的に使った、非常にカッコいいイカロス。俺たちのルドンはこれでなくては。
オディロン・ルドン「アポロンの二輪馬車」:こちらもどこか不思議な浮遊感のある、良い作品だ。

モーリス・ド・ヴラマンク「画家の父の家」:まだ若い頃か。まさにフォービスムというか、パターン化されていない気がする。
モーリス・ド・ヴラマンク「湖」:色彩が分割されているのを見て、何だかキュビスムの感じがした。
アンリ・マティス「横たわる裸婦」:マティスにしては写実的。上手い。

エドヴァルド・ムンク「犬のいる自画像」:自画像のところのどろどろとした不安感と、犬の平和さで画が2分されている。
パブロ・ピカソ「男の胸像」:昨日旭川で見た「女の半身像(フェルナンド)」と対をなすような作品。
パブロ・ピカソ「花売り」:色彩をゴッテリ盛り込んではいるが、いわゆるピカソと言えば思い浮かべるような作品。

パブロ・ピカソ「静物」:平面的な構図、どこか笠井誠一を思わせるところがある。
パブロ・ピカソ「帽子の女」:かなりの大作。最小限の手数で女性の本質を表現することに取り組んだように見える。
マルク・シャガール「ヴィテブスクの冬の夜」:人物が浮遊してはいるものの、描線はかなり硬質な線である。たまにシャガールでこういう作品がある。

さて、旭川の展覧会とどちらに軍配が上がるかと言えば、作品そのものは互角かな。となると、観覧者の少なさで楽に見ることのできた旭川に軍配を上げたい。

 

近美コレクションは「北海道美術紀行」「夏から秋の名品選」が開催されている。作品数は多くて、バラエティには富んでいる感じ。9月9日より後期展示となり、作品が一部入れ替わるらしい。



岡部昌生「YUBARI MATRIX 1992-1995より」。



米坂ヒデノリ「海の詩」。



■札幌市資料館SIAFプロジェクトルーム「Air Scapesヤマガミユキヒロ」。絵画作品にビデオ映像を投影し、新たな世界を見せる展覧会。一軒の価値あり。

「Noises,Crowds,and Silent Airs」:京都の四条大橋を描いた作品。以下の2点は同じ作品なのだが、投影像の違いにより、全く違った風景が見える。

 

■ギャラリー創「下沢敏也陶展”風化から再生へII”」。奥の方にあった大きな作品は、地中から溶岩が吹き上がってきて、そのまま固化したような力を感じた。

■HOKUBU記念絵画館「日常からちょっと」。
福井良之助「青嵐」:和装の日本髪の女性を後ろから描いた作品。帯の蝶、周りの花が幻想的。
五百住乙人「別れ」:馬に乗った二人の間にはもうかわす言葉もない。映画のラストシーンのような、雰囲気のある作品。

■茶廊法邑「末永正子×千代明×坂東宏哉 三人展 Three persons Exhibition 2016 -意識の形-」。これは見るべき展覧会である。
千代明「結晶」:どう説明しても言葉では伝わりにくい作品。レーザー光線で作成したホログラムのように見える連作群(「結晶」はそのうちの一点)だが、実はきわめて平面的な作品なのだそうだ。表面をグラインダーで削ることにより、立体的に見える工夫があるそう。何となく「ヤプール登場!」と言いたくなるような感じがする。
末永正子「白景」:雪景色のような、はたまた全く違うが、流れる音楽を表現したような作品。
坂東宏哉「巨星」:まさしくベテルギウスに対面する思い。

ちと、ボリュームが

2016年07月17日 12時08分14秒 | 食べ歩き
本日は北海道立近代美術館で時間を取ったので、この辺で昼食を食べることにしたい。日曜日は閉まっている店が多いからなと思いつつ、割と昔からあると思われる「N」へ。店に入ってみると、思っていたよりかなり小ぢんまりとした店で、たまたま先客はいなかった。

今日のお得なメニューから、赤マサラカレーのオムカレーを選択。普段より100円引きだったので、+100円でセット(サラダ、ドリンク)にしてみた。あまり待つことも無く、オムカレーが到着。





むむ、ちょっと量が少ないな。まあ今日はどこかで一杯やるだろうから、昼飯を軽めにしておいたと思えばいいか。味はそれほどパンチがあるわけではないが、オムライスにかけることを考えると、あまりスパイシーなのは良くないかもしれない。別添えで謎のスパイスがあったので、途中からそれでスパイス感を増してみた。

食後のコーヒーはさすがに専門店だけあって、良い感じ。



オムカレーの量を除けば、良かったのではあるまいか。