散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

なぜか大阪2(4)

2018年02月09日 20時10分15秒 | 飲み歩き・道外(東京以外)
大阪駅からJRで塚本に移動。今回はお手頃なホテルが街中で取れず、大阪の隣駅の近くで宿泊することになった。とは言っても、札幌でいえば桑園に相当するような場所だし、それほど移動は面倒ではない。

駅からホテルは近いので、まずはチェックイン。ホテルの人に「夕食行ってきます」と声をかけて、近くを散策することにした(あまり腹は減っていないのだが)。塚本駅前はそれなりに飲食店もあり、ちょっと散策するには悪くない感じ。また、今日は私にとってはそれほど寒くない気温なのだ。

あちこち歩き回り、気になる立ち飲み、食堂も沢山あったが(別途写真を掲載する予定)、どうするかなあ~。

そんな中で、店内が外から見え、人の入りがちょうど良い(かなり空いていた)「D寿司」が気になる。全く何の下調べもしていなかったが、どうにも気になる。酔った勢いで突入してみることにした。しかし、旅先でいきなり寿司屋というのも、我ながら勇気があるよな。

店に入ってみると、握りのメニューと酒のつまみメニューがある。そんな中からつまみのトップにある「ナガス尾の身」(1200円)を思い切って注文してみることにした。関西では鯨をよく食べるし、私もナガス鯨は食べた記憶が無いし、量もそんなに多くないだろうという予感である。



燗酒とナガスがやって来た。そんなに量が出る訳もなく、冷凍していたらしいが、ゆっくり食べると段々味わいが分かってきた。赤身というよりは脂の入っている感じもあるし、それでいてしつこくは無い。燗酒との相性もバッチリだ。

最後はやっぱり寿司だよねと、メニューの中から関西らしい鯛を注文。ほう、自分で刷毛を使い醤油を塗るタイプなのね。



鯛はかなり歯ごたえがある。もう1種類くらいは食べたいなと、鰻を注文。大阪なので、穴子ではなく鰻にしてみた。


→右上の赤い生姜にも注目!

ほう、割とあっさり味だ。言われなければ穴子だと思っていたかもしれない。しかし、旅先の寿司屋さんで、こういう過ごし方ができるのもありがたいね。値段も明朗なので(鯛、鰻ともに各400円)、気持ちも安心なのである。すごい勢いで食べている隣の老夫婦がうらやましくなりながら、勘定をしてもらった。ナガス尾の身がそれなりにいい値段だったので、合計2400円だったが、文句のつけようがないいい店だ。



ホテルに戻り、早めに就寝。


なぜか大阪2(3)

2018年02月09日 18時00分55秒 | 飲み歩き・道外(東京以外)
さて、本日の1軒目。大阪駅前ビルをさ迷い歩く。前回、行くことができなかった第4ビルも制覇し(いや、通っただけで全然制覇できていない)、結局のところ、事前に調べてあった立ち飲み「G」へ。

チューハイレモン(酎レモンと言ったら、聞き返された)を頼んで、やはり関西だとこれかなと、牛タタキを注文。これ180円なのだから、一人飲みの人間にとっては嬉しい限りである。うむ、青ネギとすりおろしニンニク(ちょっとだけつけた)もいい。



それからこれも関西に来たらで、湯豆腐を追加。ネギ、鰹節、おぼろ昆布がかかり、出汁に浸った関西スタイル湯豆腐だ。豆腐もいいけど、出汁が液体のつまみになるんだよなあ。



チューハイレモンを飲み終え、店のオリジナル焼酎お湯割りと鯛を追加。



ここはメニューに魅力がある上に安い(鶏肝煮250円、メンチ200円、キムチもやし120円、さんまきずし280円…食べたかったものたち)。大阪駅前ビル地下でも、お勧めの1軒だと思う。



さて、すかさず2軒目は同じくビル地下、昨年の訪問時に落ち着くなあと思った「KY」だ。今回はまだ空いていたカウンター席に座る。チューハイレモンを頼み、軽めのつまみとして、しろな煮物を注文。



こんなので酒を飲むようになっては、もう爺さんといっても言い過ぎじゃないな。油揚げが少しコクを出したところがいい。さすがにもう少し濃厚なつまみをということで、もやし炒め(小)を追加。小サイズがあるのが嬉しく、豚肉とパリッとしたもやしをバリバリ食べる。やっぱり体が野菜を欲しているのだろうか。



しかし、腹いっぱいになって来つつあり、黄桜黒獅子燗酒とおでん(玉子と牛すじ)を追加。



おでんも関西風だろうか、ほんのり甘みを感じる出汁なのである。柔らかい牛すじに辛子をつけて食べ、玉子を半分に割って汁もろとも食べ、大変満足した。やはり、大阪の居酒屋は素晴らしいなあ。



腹一杯になってきて、宿泊場所に移動する。

なぜか大阪2(2)

2018年02月09日 16時35分48秒 | ART
腹も落ち着いたところで、前回同様のコースで美術館に行こう。

■国立国際美術館「トラベラー まだ見ぬ地を踏むために」。
カリン・ザンダー「見せる:国立国際美術館のコレクションを巡るオーディオ・ツアー」:壁に143名の美術作家の名前が書いてあり、その番号を音声ガイド機器に入力すると、解説や鳥の声などが聞こえるという作品。知っている名前は少なかったが、福田美蘭、榎忠、森村泰昌、矢柳剛、束芋、やなぎみわ、ジュリアン・オビーなどの音を聞いた。

大竹伸朗「時億」シリーズ:撮影可能だったので、写真を1枚だけ掲載する。



テリーサ・ハバート、アレクサンダー・ビルヒラー「フローラ」:スクリーンの両面で繰り広げられる作品。片方では老人が自分の母親の思い出を語っている。逆面では、母親(の若い頃。当然、本人ではなく女優さんだろう)の映像が流れるのだが、その女性はジャコメッティの若い頃の恋人フローラ・メイヨなのである。女優さんが素敵なせいもあるのだが、映像作品の苦手な私がつい引き込まれて見てしまう威力があった。

ヒーメン・チョン「ショート・パフォーミング・ストーリー」:英語で500語の小説を日本展示のため日本語化し、それを語り手から展示室で口頭で学び、全文暗記するまで展示室を出られないという、とんでもない作品。もちろん、予約が必要らしく、私が見たタイミングではやっていなかった。まさか、旅行中にこれにチャレンジする時間もないしな。

楊嘉輝「ミューテッド・シチュエーション#1 無音の弦楽四重奏」:弦に弓を当てないように演奏される四重奏。もちろん時に弓は当たってしまうし、弦を押さえる際の音がするので、全く無音ということはない。ちょっとコントめいたところもある、面白さ。

私は古典的絵画が好きで、なかなか積極的に現代美術を見ないのだが、良い機会だったように思う。実を言うと、全くピンと来ない作品も沢山あるのだが、自分のツボに入ると、心の中に思うことのボリュームは多い。この辺が面白い所なのだろうと思う。

 

移動の途中、大阪市役所に立ち寄る。今日は平日だから中に入ることができたが、建物は立派だよな。



大阪市中央公会堂にも常設展示室があるということなので、立ち寄ってみた。次は「大阪市パノラマ地図」。大阪はかつて日本一人口が多く「大大阪」と呼ばれていた時期もあるのだ。





そして、本日の最後はもちろんここだ。

■大阪市立東洋陶磁美術館「唐代胡人俑」。正直なところ、素朴な像が出品されているのだろうと思っていたが、想像をかなり上回る素晴らしい作品が多かった。
「加彩胡人俑・加彩駱駝」:人間臭く、魅力のある像がならぶ。



「加彩胡人俑」:ヒョウ柄パンツが素晴らしい。胡人とは中国から見た「異民族」のことで、見たことのない容貌に驚き、像を造ったのであろう。



「加彩女俑」:男性のようにも見えるが、身のこなしから「男装の麗人」のようである。



「三彩天王俑」:こちらは常設展示室にあったものだが、身長約90cmとかなり大きな迫力のある像だ。



「黄釉加彩騎馬女俑」:高原を馬で行く、上流階級の令嬢にも見えないだろうか。



相変わらず常設展を含めて、充実した展示だった。



そろそろいい時間帯になってきたので、梅田に戻る。

なぜか大阪2(1)

2018年02月09日 11時32分59秒 | 食べ歩き
さて、2月9日(金)は休みを取って、5時半に起床(昨日の酒が…)。着替えだけして、6時半に出発し、JR琴似駅に到着。琴似~札幌間は座れず、札幌駅についてから席に座る。まだ、眠い…。

諸事情により飛行機でどこかに出かけることができるようになったのだが、どこに行くべきかは多少迷った。展覧会からすると東京なのだが、1月の頭に4日間行っているのだ。後は交通の便(午前中に到着できるのが理想)、飲み屋の充実度合などを考えた結果、昨年訪問した大阪に行くことにした。

これまで大阪には苦手感を抱いていたのだが、昨年の訪問でそれを払しょく。東日本文化圏にどっぷりつかっていると思っていた自分の中に、むしろ大阪的なものがあるのではないかと思えるところもあったのだ。無事空港に到着し、やっと何か食べられそうな雰囲気になったため、バター醤油(焼たらこ)おにぎりの朝食。



飛行機は10分遅れで飛び立ち、無事10時半頃に伊丹空港に到着。



リムジンバスの方が楽なのだろうが、お金がかかるのと時間が読めないところから、モノレールで蛍池へ。さらに阪急電車にのり梅田に到着する。早速ここで昼食だ。前回の来阪でも最初の食事にしようと思ったら、日曜日だったので閉店していたカレーの「I」へ。今回も実は少々てこずっていて、1軒目の店舗では私の食べたいメニューがなく、慌てて別の店舗に移動。

注文にはキャベツのピクルスがついてくる。割と酸っぱさ強めで、苦手な人もいるのでは?



さて、注文したのはそれはもちろんインディアン・スパゲッティですよ。



食べてみると、カレーのイメージからすると想像を超えるような甘い味。えっと思った瞬間、辛さが急激に襲い掛かってくる。その後は、底に甘さも感じつつも、感想としては「辛い!」。これは独特のカレーだな。グリーンピースも洋食感を出していて、ちょっとイイ。

札幌で私が行く「I」のカレースパゲッティとも違うし、帯広のほぼ同名店のカレーとも違う。1回食べただけでは受け止められなかった気がするが、何回か食べると、次第にハマっていくのではないかなあ。この店、東京にも支店があるのだよなあ。