散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

なぜか大阪2(14)

2018年02月11日 22時30分31秒 | 飲み歩き・道外(東京以外)
帰り着くのは深夜になるため、夕食を取りたい。しかし、昼間結構やり過ぎて、そんなに食べられそうにはない。ここはやっぱり立ち飲みかなあと、大阪駅周辺を歩き回ったが、どうも今一つスッと行けるところが無い。

相当歩いて、昼間見ておいた立ち飲み屋さんに来たが、カウンターは満席だ。取って返して、ま、良いかという気持ちで「OS」に入ることにした。カウンターに立ち、まずはレモンハイ(関西でも店によって表記が違うね)。そして胃への負担が少ない、湯豆腐と行こう。

湯豆腐はここも関西スタイル。但し、おばちゃんがすっと七味を出してきたので、途中からそれを振って食べる。もちろん相性は良い。



メニューを見つつ、もう一品くらいはと考え込む。やはりきずしか、いや関西の小芋煮も食べておきたい。もう一回鯛の子という手もあるか(隣が頼んでいたが、美味そうだった)。燗酒を追加し、迷った挙句に、なぜか焼鳥。これにはおばちゃんが山椒を出してくれた。





多分、出来合いの焼鳥のようにも思うが、これはこれ、大阪の居酒屋と立ち飲みを堪能した旅であった。



この後、阪急とモノレールを使い、伊丹空港へ移動。


→阪急の落ち着いた座席はどうだろうか。



しかし伊丹空港でも、お土産も品ぞろえはもう一つだったように思う。札幌行きの飛行機は10分遅れて飛び立ち、結局私が家についたのは、22時10分頃であった。胃もたれと酔いが残っており、何も食べずにこのまま就寝。過酷な旅であった。

お土産のどて焼、自由軒のカレー、こたべ(要は、おたべ)、とり塩焼めし(ヒガシマルの製品、初めて見た)、茶わん蒸しの素、紅ショウガ天。なんかもう少しありそうだよね。

 

なぜか大阪2(13)

2018年02月11日 16時17分36秒 | ART
時間調整で、梅田駅の北側にあるグランフロント大阪へ。そこのナレッジキャピタルというところで「第18回梅花女子大学こども学科 絵本製作展」、「ARTISTS AS CATALYSTS 触発される身体展」を見る。

展覧会はさておき、このビル、施設のネーミングと案内が最悪だった。他にも「ナレッジXX」という場所が何か所かあるのだが、それぞれがどんなことをする施設なのか全くイメージがわかないため、何も分からないのだ。ちなみに事前に見たホームページも、相当見づらく、役に立たないものであった。いやあ、こういうところで、丸投げ感がひしひしと伝わってくるんだよな。

ビル内で行われていた、VR体験会か。



■LIXILギャラリー「ニッポン貝人列伝」。日本の貝研究者に着目した展覧会である。あまり大きくはないギャラリーだったが、見たことも無いような貝が多く展示されており、十分楽しめた。
「ホネガイ」:有名な方の貝だと思うが、肉食で二枚貝を食べるということを知っているだろうか。
「ブランデーガイ」:珍しい貝なので、コレクターが取ってきた人にブランデー1本差しだすというところからついた名前らしい。
「マダカアワビ」:貝のサイズが20cm超はあるだろうか。食べられるのか? と思うが、幻と言われ、絶品のアワビらしい。

この後、駅周辺のお土産コーナーを見て回るも、どうもあまり買いたいものがない。これは空港で買い物だな。

なぜか大阪2(12)

2018年02月11日 12時59分56秒 | 飲み歩き・道外(東京以外)
さて、今回の旅でもう一軒行ってみたいと思ったのが、次の店である。いや、店に行きたいというよりは、ぜひ名物料理を味わってみたいという感じだろうか。ということで、上方浮世絵館から歩いて数分、居酒屋「M」へ。入口から見ると大変な混雑に見えるが、勇気をもって突入。何とかカウンターに1席だけ空きがあり、そこに着地。

さて、まずはチューハイで様子を見て、一番気になっているメニュー、カステラだな。



カステラといってもお菓子が出てくるわけではない。しかし、写真を見ればなぜカステラなのかはすぐわかるであろう。見た目がまさにカステラだ。これが何かというと、下の部分は鯛の子を煮て固めたもので(どうやって固めるかは不明)、上の部分はカニみそという、実に酒飲みのための、それでいて痛風が猛烈に心配になってくるような名物料理なのだ。

早速食べると、ちょうど良く食べやすい硬さ。これは大量に食べてはいけない味がするな。こうなると、飲み物は燗酒しかありえないだろう。チューハイを飲み干して、燗酒に切り替え、その後、良いタイミングでお造り盛合せ(小)がやって来た。



刺し盛りのサイズは相対的なものだろうが、これが小サイズか? 中身は鰤、マグロ、平目、イカ、サーモンと5点盛りである(値段は1000円くらいした模様)。サーモンは大阪まで来て食べたくなかったが、イカは新鮮でいい印象。そして、平目のモッチリ感、鰤の歯ごたえの強さはまあ北海道ではお目にかからない味わいだ(マグロはまあ普通)。



鰤の切り身が大きく、ちょっと腹一杯になって来た。燗酒をもう一本頼んで、さて、後はどうするか。隣のオヤジが頼んだ茶わん蒸しも美味そうだった。他の注文は鰤かま焼き、ホルモン炒め辺りが多いが、ちょっと大物すぎる。よだれ鶏なんていうのもメニューにあったが、変化球すぎる。

そんな中、私の迷いを振り払ったのは「出汁巻き!」との注文だった。そうだ、関西にはそれがあったか、ということで即注文。見ていると、店主らしき人が鉄板の上に卵液を流し、巻いては形を作っている。それが到着した。



早速食べてみると、これはもう「焼き茶わん蒸し」だね。焼いた香ばしさと、まだ少し半熟の卵と出汁の感じが両立しているのだ。札幌の居酒屋でも結構出汁巻きや玉子焼きを食べる私だが、これに関しては関西に負けを認めるしかないだろう。

あまり品数を食べられないのは残念だが、会心の居酒屋訪問であった。ここも気持ちよく過ごせる名店だよ。


なぜか大阪2(11)

2018年02月11日 11時42分07秒 | ART
今回の大阪旅、2泊3日なのであっという間である。最終日の今日は6時に起床し、7時頃どん兵衛鬼かき揚げうどんの朝食。鬼かき揚げは、玉ねぎ多めでしっかりしたもの。少々胃もたれを感じながら、何とか無事に食べる。

 

しばらくダラダラして、9時頃出発。塚本から大阪、そしてなんばへと移動。今日はここからスタートだ。

■日本工芸館「古丹波焼展」。上の階から眺めることにしたが、屋上では割と無造作に壺が置かれている。



そして壺から顔を上げると、向かいにはマンションが…。誰か出てくる人と目があったら、かなり気まずい感じだ。



次のフロアでは「大阪欄間」が展示されている。



その次は日本各地の郷土玩具展である。しかし、私の子どもの頃でも、このレベルのおもちゃは沢山あった。



屋上の辺りはどうなるかと思ったが、丹波立杭焼にはなかなか良いものがある。実用に徹するのが民芸だという説明があったが、なかなかいい色彩と形をしているよね。

 

そして最後に1階のメイン展示場には南北朝時代からの古丹波焼の壺があり、多分、テレビ番組あたりでも「いい仕事してるねえ~。この釉薬の具合がいい」くらいは言われそうな壺が多く置いてあった(写真なし)。

隣のフロアにある販売コーナーでつい気の迷いから瀬戸物小皿を買ってしまう。これ以上趣味を広げるのはやめろと言っているのに…。



歩いてなんばの繁華街に戻り、まさに飲み屋街のど真ん中にあるところへ。

■上方浮世絵館「役者と俳名」。上方の浮世絵はそもそもあまり見たことがないからなあ。解説用のテレビ番組が流れていたのだが、「大体の文化は上方から江戸に流れるが、浮世絵だけは30年ほど上方の方が遅れた」とのこと。

丸丈斎国広「いろは仮名四谷怪談」。この女性が…



春好斎北洲「いろは仮名四谷怪談」。こんなことに…



絵師の名前を見ても、なかなかピンと来ないので、新鮮だった。



ところで浮世絵館のすぐ前に有名な店があるのだが、この雰囲気じゃあ、イメージと全く合わないね。