散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

春の東京(6)ナイスホテル

2018年03月11日 22時30分09秒 | 旅日記
ホテルに戻り、後はのんびり過ごそう。このホテルには大浴場があるので、早速行ってみる。他に風呂に入っている人は、私が入っている間を通して2名くらい(人は入れ替わっている)。あまり人と接することなくすごすことができた。何と都心のビルなのに露天風呂もあって、車の音もするものの、狭い隙間から星が3つ見えた。

風呂から出ると、そう、このホテルではビール一杯サービスなのである。そうなると「A」ビールであろうとも文句は無い。トルネード方式という注ぎ方で注がれたビールを飲み、マンガを3冊読む私であった。



部屋に戻り、しばし今回の旅行記の記事を書く。21時半を過ぎたところで、このホテルの次のサービス「夜鳴きそば」にトライしよう。なんとホテル内で無料のあっさりした醤油ラーメンを提供しているのである。少々食べ過ぎのような気もするが、どうしても「試さなくてはなるまい」。

2階に降りると、食堂になっているスペースでラーメンを出していた。早速、頂くことにした(量は通常の半分程度)のだが、ドリンクベンダーも自由に使えるようなので、烏龍茶もいただいた。実に至れり尽くせりである。



ラーメンは海苔の香りがきいた、至極あっさりした味。夜食べるのだから、これでいいのである。ちなみにこのホテル、ホテル内は部屋着で移動可能とあって、スーツでやってきた私には実に嬉しい仕組みである。大浴場あり、ビール、ラーメンサービス、部屋着で移動可能。場所のよさも含めて、これはちょっといいホテルかも知れんぞ。

後は買っておいた愛のスコールホワイトサワー(酒の味がしない)を飲んで、寝ることにしよう。明日の仕事がメインなのである。


春の東京(5)回転寿司

2018年03月11日 18時29分32秒 | 飲み歩き・東京
もう一軒くらいと、神田をさまようが、迷いに迷った挙句、回転寿司の「E」へ。かなりの混雑とあって、両サイドそれぞれ1名客の間に座らされることになった。

メニューを眺め、緑茶ハイと今日の刺身のセットを注文。この店、注文は目の前にあるパネルで行うようである。メニューが沢山あるので、ページをめくっていると、手が疲れてくる。



やってきた刺身はイカ、金目、ヒラメかな? 少々乾いた感じが気になるが、歯ごたえはなかなかいい。



レーンに目を向けると、回転している寿司もあるものの、何周もしているようで、これを注文する人はあまりなさそうだ。遠慮なくパネルから、いわし、鉄火巻を注文する。





ま、いずれもそんなに悪くはない感じ。かなり腹が一杯になってきたので、最後にタレものが食べたくなり、穴子を注文する。



うーん、なんかただ柔らかいだけで、あまり穴子らしい味がしなかった。緑茶ハイを飲み干して、勘定をしてもらう。次から次へと客がやってくるのだがなあ・・・。


春の東京(4)焼とん・焼鳥

2018年03月11日 17時35分52秒 | 飲み歩き・東京
上野から神田に移動し、ホテル「DI」にチェックイン。最近開業した、いい感じのホテルである。



荷物を置いて、早速、神田の街に繰り出す。



繰り出すといっても今日は日曜日。やはり閉まっている店も多い。どこに入ろうか迷っていると、チェーン店ではない焼鳥の店から「どうですか、カウンター空いてます」と声がかかった。一瞬、通り過ぎたものの、個人店の雰囲気がよろしく、1軒目はここにするか。



ということで神田の焼鳥店「T」へ。カウンター一番奥の席に座る。注文はチューハイとカシラ、シロ、ジャンボつくねで行こう。注文をすると「カシラは塩、後はタレでいいですかね」と味を確認しつつもお勧めを教えてくれたので、素直に従っておく。



チューハイを飲んで待つことしばし、先にカシラとシロがやってきた。シロは普通の店とはかなり違い、形状をきちんと整形してある感じだ。食べてみると、それぞれなかなかの味。さらに、ついてきた辛子味噌をつけると、よりパンチが増し、いい感じである。



その後、つくねがやってきた。大きめなので、これは火を通すのに時間がかかるであろう。早速食べると、少々ジューシーさにはかけるが、「肉食べてます、口いっぱい!」という感じがする。これもこれでいいんじゃないか。



第2弾は、富貴という日本酒を冷や(常温)でもらい、ねぎ間、手羽先、しし唐を注文する。焼鳥はそれぞれオーソドックスな味。しし唐は野菜モノを欲したのだろうが、中に水分が残っていて、いい焼き上がりだ。



そこそこ満ち足りてきて、1軒目はこれにて終了。

春の東京(3)もう一つガンバル

2018年03月11日 16時43分37秒 | ART
「仁和寺展」を見てグッタリしたといいつつも、時間はまだ早く、もう一つくらい見ていかなくてはなるまい。ということで、国立西洋博物館へ。こちらはチケット購入に5分、入場待ちはなしということで、穏やかな状況であった。

■国立西洋美術館「プラド美術館展」。
ジュゼペ・デ・リベーラ「触覚」:手で彫刻の頭部を撫でまわしている絵画という、視覚に触覚を持ち込んだ作品。
アロンソ・カーノ「聖ベルナルドゥスと聖母」:聖母像から乳が飛んだ奇跡を描いたものだが、まるで白いレーザービームのように乳が飛び、聖人の口で飛沫が飛ぶという、謎の作品。
ディエゴ・ベラスケス「メニッポス」:ちょい悪風、荒野のガンマンか医者にも見える人物像である。今調べてみると、ギリシャの風刺家なのね。

ヤン・ブリューゲル(父)、ヘンドリク・ファン・バーレン、ヘラルト・セーヘルスら「視覚と嗅覚」:画中画(私の見た感じ、ラファエル風、ルーベンス風、ブリューゲル風など)、花・動物・宝石などシンボル満載の絵画。
ディエゴ・ベラスケス「マルス」:疲れた老マルス。
テイツィアーノ・ヴェチェッリオ「音楽にくつろぐヴィーナス」:オルガン引きの座る位置がベッドになっており、ヴィーナスに手を伸ばしている。何らかのほのめかしがあったように思えるが。

ぺーテル・パウル・ルーベンス、ヤーコブ・ヨルダーンス「アンドロメダを救うペルセウス」:ペルセウスの顔がオダギリジョーぽいと思うのは私だけか?
ビセンテ・カルドゥーチョに帰属「巨大な男性頭部」:高さ数メートルの人物の顔。1634年の作品だそうだが、何の狙いがあったのか?
ディエゴ・ベラスケス「狩猟服姿のフェリペ4世」:例の独特な顔立ちなのだが、それでも王様っぷりは歴然である。

ファン・カレーニョ・デ・ミランダ「甲冑姿のカルロス2世」:長い鼻と顎。独特の顔が表現されている。
アロンソ・サンチェス・コエーリョ「王女イサベル・クララ・エウヘニアとマグダレーナ・ルイス」:実に豪華な作品なのだが、王女が年長者である矮人の頭に無造作に手を置く当たり、まさに「上から」の態度である。
フアン・バン・デル・アメン「矮人の肖像」:服の赤い小さなスリット文様が実に細やか。矮人の顔はしっかりと描かれている。

ディエゴ・ベラスケス「バリェーカスの少年」:この時代にして、クールベを思わせるような大胆な描写だ(後でクールベを見たら、より写実要素が強かった気もするが)。
フランシスコ・デ・スルバラン「ヘラクレスとレルネのヒュドラ」:ヒュドラが小さいのだが、顔の生々しさはすごい。
ジュゼペ・デ・リベーラ「女の戦い」:なぜ戦っているのか分からないが、迫力の一騎打ち。

フェリクス・カステーリョ「西ゴート王テオドリック」:ややワイルド・ヤンキー系の王様だ。
ディエゴ・ベラスケス「王太子バルタサール・カルロス騎馬像」:描き方と言い、構図と言い、絶対的中心人物である。



デニス・ファン・アルスロート「ブリュッセルのオメガングもしくは鸚鵡の祝祭:職業組合の行列」:行列に大量の人が描かれている。しかし細かくそれぞれの人物は描き分けされており、「これ、俺だよ、俺」という会話がなされたであろう。
パウル・デ・フォス「犬と肉の寓話」:水にうつった肉が欲しくて、犬がくわえていた肉を失う寓話だが、このバカ犬が巨大な画として描かれている。教訓画なのだろうか。
ディエゴ・ベラスケス「東方三博士の礼拝」:人形のようなイエス像で、古典的ではあるが、極力普通の人間を描こうとしているところもある。

フランシスコ・デ・スルバラン「祝福する救世主」:後光はさしているが、それでいて細身の青年イエスである。
アンソニー・ヴァン・ダイク「聖フランチェスコの法悦」:天使が霊感を与えて法悦に浸る図であるが、これは危ない。まさに宗教の危険性とはこういうところではあるまいか。
ピーテル・パウル・ルーベンス「聖アンナのいる聖家族」:ルーベンス得意のムチムチ母子。
バルトロメ・エステバン・ムリーリョ「小鳥のいる聖家族」:実に人間味のある聖家族である。ムリーリョのこういうところは好きだ。

ベラスケスの大作も良かったが、その他にもスルバラン、ムリーリョと私好みの作品が多くて良かった。この時代は王権、古典主義的なものがまだ中心だったのであろうが、近代のはしりを見るような所も多かったと思う。全体的に混雑はさほどでもなかったが、かなりの名作・大作ぞろいで、精神的に圧倒されるものがあった。


■国立西洋美術館「マーグ画廊と20世紀の画家たち-美術雑誌『デリエール・ル・ミロワール』を中心に」。常設展示の中の小企画展であるが、ボナール、マティス、ブラック、シャガール、ミロ等の作品があり、面白い。中でもカンディンスキーの「小さな世界」シリーズは非常に興味深いものであった。



よし、これで今日の美術館賞は終わりだ。

春の東京(2)最終日

2018年03月11日 14時33分39秒 | ART
駅を出てまずは東京国立博物館に行くのだが、「仁和寺展」の最終日とあって、博物館の方ではチケット購入、入場のいずれにも待ち行列ができているようだ。少しでも待ち時間を減らすためにと思い、上野駅構内のチケット販売所(ここは並ぶ人が少ない)で購入しようと思ったのだが、無常の「売り切れなので、直接、博物館で購入してください」とのこと。最終日ともなると、こういうこともあるのか。

急ぎ、東博に向かい、チケット購入で約10分、平成館に入場するまで約20分の行列に並んで、何とか入場。それでも前日よりは、待ち時間が少なかったように思う。


→メチャメチャ人がいるが、最終日から想像されるほどの混雑ではなかった。

■東京国立博物館「仁和寺展」。いやー、見に来てよかった。
空海ほか筆「三十帖冊子」:当時、この冊子を書いた人の息づかいが聞こえるかのような生々しい作品。国宝。
後醍醐天皇筆「後醍醐天皇宸翰消息」:やっぱり有名どころと言えば、後醍醐天皇(ゴダイゴを思い起こさせるからだけではあるまい)。重文。
光格天皇筆「光格天皇宸翰薬師経」:最晩年の素晴らしく上手い字。重文。

「十二天像 毘沙門天、伊舎那天」:色彩が良く残っているもので、約30cmくらいの近さから(ケース越しだが)見ることができる。国宝。
「量界曼荼羅(子島曼荼羅)」:これはスケールの大きすぎる作品。国宝。
「仁和寺御室御物実録」:綺麗かつ整然と整理された目録。天暦四年十一月十日とクッキリ書かれている。国宝。

「医心方 巻一、巻九」:12世紀、最古の医学書だそうだ。国宝。
「黄帝内経太素 巻六」:中国の医学書。国宝。
「新修本草 巻四、巻十二」:薬品を紹介した書きもの。見た限り、乾漆、クコは読み取れた。国宝。

「延喜式 巻十二、巻十四、巻十六」:古代律令の延喜式である。こんなのが伝わっているとは。国宝
「聖徳太子像」:仁和寺に伝わるもので、少年太子というよりは、表情が実にキリッとしている。重文。
「鳥獣戯画 甲巻、丁巻」:これも仁和寺に伝わる、江戸時代の写し作品。かなり良くできていると思う。

続いて、話題のコーナー、仁和寺・観音堂を再現したものである。ここは写真撮影が可能なので、不倫事件を起こしたタレントの記者会見場のような状態になっていた。何度も「フラッシュはおやめください」という注意が飛ぶのに、カメラ設定の方法が分からない愚か者が何十人もいるのだから、どうしようもない。

といいつつ、これを撮影しないわけにもいかないではないか。







「阿弥陀如来坐像および両脇侍立像」:仰ぎ見る形で穏やかな三尊があるというのは嬉しい。ライティングにも凝っている。国宝。
「菩薩坐像」:乾漆の半跏思惟像というのは珍しくないだろうか。
「降三世明王立像」「深沙大将立像」:2.5m超ながら、一木造のド迫力作品。これは素晴らしい。重文。

「馬頭観音菩薩坐像」:福井県中山寺のものだが、何と33年に1度しか公開しない秘仏なのだ。片方の足の裏にもう片方のかかとをつける、ちょっと珍しい座禅を組んでいる。重文。
「十一面観音菩薩立像」:大阪府道明寺のこちらは月2回公開の秘仏。流麗な姿が良い。国宝。
「千手観音菩薩坐像」:大阪府葛井寺に伝わる、本当に手が千本ある千手観音(通常は25本だったりする)。まさにそのお姿は異形というしかなく、菩薩の表情もあまりの重荷に諦念をにじませているようにも見える。造形的には、裏に回った所に正面からは全く見えない小さな手がついていたりして、かなり面白い。もちろん国宝。



「如意輪観音菩薩坐像」:兵庫県神呪寺というすごい寺に伝わる秘仏。年1回公開で、妙にけだるいお姿をしている。重文。
経尋作「千手観音菩薩坐像」:徳島県雲辺寺に伝わる「ほとんど公開されない」秘仏。今回は千手観音のみならず、秘仏を見ることができたのも良かった。まともに寺を周っていては、とてもじゃないが見られないと思う。重文。

その他、国宝は以下。なにしろ、国宝・重文のオンパレードだった。久々に2桁の国宝を見ることになった。
「御室相承記 巻二」
円勢・長円作「薬師如来坐像」
「宝相花迦陵頻伽蒔絵冊子箱」
「三十帖策子々細」
「後嵯峨天皇宸翰消息」

■東京国立博物館「常設展」。
いずれ、撮影した写真を公開したい。ものすごく急ぎ足で移動。

■東京国立博物館「アラビアの道 サウジアラビア王国の至宝」。
むしろ有難迷惑なぐらいなのだが、博物館に入場すると、表敬館でやっていたこの展覧会も無料で見ることができる。

「男性像」:紀元前4世紀から3世紀頃の像。迫力がある。

 

そもそも疲れる展覧会の上に地獄の常設展、さらに表敬館の特別展示もあり、ぐったりする。私の秘技「国宝と仏像しか見ないもん」作戦をとっても、かなりのダメージを受けた。

春の東京(1)取り急ぎ移動と昼食

2018年03月11日 11時09分10秒 | 食べ歩き
明日の朝から東京で仕事ということで、前日に移動する。今日中に東京につけばよいのだが、せっかくなので早朝に旅立つことにした。普段の出勤よりかなり早起きして、タクシーに乗りJR琴似駅へ。



日曜日とあって、新千歳空港まで座って移動できた。空港に到着したところで軽い朝食。小さめのおにぎり2個(辛子明太子、鮭)と水ですませ、東京行きの飛行機に乗り込む。



飛行機の中ではほぼ寝て過ごし、気が付くと東京へ。乗降口から降りると、それなりに涼しく、薄手のコートを着ていても大丈夫な感じだ。

羽田空港からモノレール、山手線と乗り継いで、上野に移動。そういえば、モノレールの新型車両が登場していた。



ここで腹が減ってきて昼食とする。以前に1度行ったことのある「H」屋へ。あれ、前回着たときは11時まで朝食セットがあって、安く食事が取れたのだが、無くなったのかな。

残念ながら通常のランチメニューから炙り豚バラ丼(並)を注文する。遠くでバーナーの音がして、あっという間に豚あぶり丼がやってきた。



早速食べると、ちょっとタレが甘いが、ご飯をかっ込む上ではまずまずか。それでも少々甘すぎるので、途中から七味唐辛子を多めにかけて食べる。残念ながら味噌汁はぬるくて量が少なく、漬物はまあそれなり。ま、手っ取り早く食べようと思ったので、これはこれで良いか。