散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

20180408最近読んだ本

2018年04月08日 23時32分39秒 | 読書
■「僕らの世界が終わる頃」彩坂美月

■「スタートボタンを押して下さい」D・H・ウィルソン、J・J・アダムス
ゲームSF小説集。ある種、ゲームを描くことは人生を描くことに近づいているのかもしれない。独自のゲームプレイスタイルを貫く主人公を描いた「キャラクター選択」など、かなり面白い短編がそろっている。

■「焔魔堂沙羅の推理奇譚」木元哉多
殺された人が、死後に自分を殺した犯人を当てると願いが叶うという形式のミステリ。軽妙である。

■「本で床は抜けるのか」西牟田靖
私の家にも1万冊くらい本があるのだが(文庫本が大部分なので、重くない)、足の踏み場が無くなってから心配すればよいみたいである。

■「京都の中華」姜尚美
中華の洋食と中華が、ちょっと特徴的だということは知ってはいたけれども…。次回の京都ではどうするかな。

■「古本屋台」Q.B.B(久住昌之、卓也の兄弟ユニット)
文字通り屋台の本屋さんなのだが、客にさつま白波のお湯割りを100円で1杯だけ出すという店。何ともこの風合いは素晴らしい作品だ。ちなみに主人公は私と同じ年なのだが、いろいろ心迷うのが共感できる。

■「アルマダ 上下」アーネスト・クライン
ブームとなっているオンラインゲームは、対宇宙人対策用のトレーニングシミュレーションであった! という、いかにもなテーマ。そのゲームで世界6位のランキングを誇る少年の前に、地球防衛軍のスカウトが現れ、地球のために戦ってほしいとの申し出が。いや、このストーリー紹介を見て笑ってくれという感じなのだが、まあ、ある種の爽快感はあるよね。

新年度の東京(5)

2018年04月08日 20時18分54秒 | 食べ歩き
さて、時間があまりにも早い(19時頃?)。そうだなあ、神田を歩くと結構見かけるマッサージに入ってみるか。ということで、スマホで適当に調査した結果、「Gi」という店に入る。幸い60分コースがすぐできるとのことで、店に入った。

マッサージの具合を文章で伝えようとは思わないが、慢性的な肩こり(特に右肩)なので、その辺を入念にやってもらい、さらには腰、足(多分、今日も結構歩いた)もやってもらい、気持ちよさで寝る寸前まで行きそうになった。

比較的暖かい部屋でマッサージを受けていたので、終わるとちょっとのどが渇き、マッサージ店を出た後についふらふらと「F」そばへ。生ビールともりそばを注文。もりそばは食べ過ぎのような気もするが、生ビールの冷たさが喉にしみた(ジョッキが冷えすぎていて、味が分からないが)。





後はコンビニで買い物(赤ワイン、裂けるチーズ。まだ飲むのか)をしてホテルに戻る。テレビを見ながら、ダラダラし、24時頃就寝。

新年度の東京(4)

2018年04月08日 19時05分20秒 | 飲み歩き・東京
焼鳥で少し満腹感が出てきて、早めの締めに行こうということで、回転寿司の「E」へ。人気の店なのだが、席はまだ余裕があった。前回来た時にも頼んだ、ほろ酔いセットを注文。ほろ酔いといっても、緑茶割りの焼酎はかなり多めらしい。

刺身は店頭の看板から見ると、ワラサ、ホウボウ、マコカレイだろうか。相変わらず、事前に切ってあるせいか乾き気味だが、それなりに味と歯ごたえはある。





次はつまみにもなるトロタクだな。私は最近このような邪道系巻物を酔った勢いでよく頼んでいるかもしれない。



この店、タッチパネルで注文できるので、あまり回転している皿を取る気にならないのだが、実にピカピカした感じの軍艦ものが来たので、つい取ってしまった。舌きりと書かれているが、青柳だろうか。北海道でなかなか食べることのできない青柳はちょっといい。



ここで一ノ蔵のぬる燗を注文し(かなりの種類の酒が冷や、ぬる燗、熱燗で頼める)、マグロ3貫を締めに注文。おそらく冷凍ものではあるだろうが、舌触りも悪くないマグロであった。

 





時間もあるし、ちょっと贅沢するかな?

新年度の東京(3)

2018年04月08日 18時11分44秒 | 飲み歩き・東京
さて、神田の1軒目は、博多独自のかわ焼きが食べられるということで、事前に調査しておいた「K」へ。日曜日、神田では閉まっている店が多く、そんな中で営業しているこの店では、グループ客も多く、かなりにぎわっている。私はカウンター席に座り、角ハイボールを注文。通しはキャベツが出てきて、ゴマと酢タレをかけて食べるとのこと。



焼鳥注文はまず、皮5本、それから博多名物というしぎ焼を注文。皮はあらかじめ仕込んであるのだろう(仕込みに何日もかかるのだ)。その表面をあぶったものがすぐにやってきた。



そのまま早速食べてみると、なるほど時間をかけて脂を落とした皮は、ちょうどいい感じに食べやすい。カラカラに乾燥しているかというとそこまではいかず、ほどよい脂と味わいがある。一味をかけるのも良いとのことで、後半3本にかけてみたが、これもいい。また、ちょっと脂っぽく感じられるときには、酢タレのキャベツがまた合うのだ。

しぎ焼は大きめのささみを焼いて、わさび醤油をかけたものらしい。これは至極あっさりしたものである。



飲み物はやき麦(麦焼酎)をロックでもらい、ミンチ(つくね)と手羽先を追加。



全体的にだが、かわ焼きの独創性は目立つが、他の焼鳥はまあ普通という感じだな。じゃあ、次に行くか。


新年度の東京(2)

2018年04月08日 16時48分04秒 | ART
ミッドタウンの「Street Museam」を見ながら、新国立美術館に向かう。

松本千里「息吹きの園」。



山根英治「景色と大きさ」。



七搦綾乃「手と霞」。写真じゃあまりにもわかりにくいな。



金子未弥「都市を解剖して忘却を得る」。

 

遠藤有奈「Urban Shade」。



大野光一「空を支える二本の柱」。



■国立新美術館「至上の印象派展 ビュールレ・コレクション」。
ドミニク・アングル「イポリット=フランソワ・ドゥヴィレの肖像」:この上手さと、人間の実在感はどうだ。
ルノワール「アルフレッド・シスレーの肖像」:白いスカーフ以外は、まだきっちり描けている時代の作品。
シャヴァンヌ「コンコルディア習作」:シャヴァンヌってこんな作風だったっけ。額にも花と果実が描いてある。

エドゥアール・マネ「燕」:マネの屋外風景らしく、空の下、草原に黒と白の服の女性2名が座っている(服は着ている)。
エドゥアール・マネ「ワシミミズク」:ザクっと板の上に鳥を描いた、未完にも見える作品。
クロード・モネ「ヴェトゥイユ近郊のヒナゲシ畑」:ヒナゲシの赤が写り込んだようなグレーの空は筆跡もグイッと残り力がある。これにビュールレさんがほれ込んだらしい。

クロード・モネ「ジヴェルニーのモネの庭」:花に囲まれたピンクの通路に、ピンクの服を着た女性が歩いている、華やかな作品。
エドガー・ドガ「控室の踊り子たち」:ザクっとした線で、踊り子の形を捉えるドガである。
エドガー・ドガ「14歳の小さな踊り子」:ブロンズ作品だが、360度の鑑賞に堪えるのは素晴らしい。

ルノワール「イレーヌ・カーンダンヴェール嬢(可愛いイレーヌ)」:確かに上手いが、女性としての色気はない年齢か。髪の毛の様々な色を良くとらえていると思う。



ポール・セザンヌ「聖アントニウスの誘惑」:この暗い色が本当にセザンヌなのか。
ポール・セザンヌ「センスを持つセザンヌ夫人の肖像」:仮面っぽい顔の夫人。仮面夫婦だったのか、いやあえて表情を排した画なのだろう。
ポール・セザンヌ「赤いチョッキの少年」:これも表情があまりないが、プロのモデルを雇って描いたものらしい。物の形を捉えることに主眼を置いたのだろうか。

ゴッホ「日没を背に種まく人」:一目見た感じは「和」である。手前に梅のような気が大きく描かれているのが、浮世絵を思わせるのだろうか。しかし、種まく人のサイズがかなり大きく、この辺は浮世絵の感性ではないと思う。
ゴッホ「二人の農夫」:ある種、子供が素直に描いたような作品。物の輪郭線の強調と、空や雲を一生懸命筆で描こうとしているところがゴッホらしい。雲の流れは、花京院が死んだときの「JOJOの奇妙な冒険」を思わせた。
ピカソ「ギュスターヴ・コキオの肖像」:美術批評家を描いたものらしいが、人となりが余りにも伝わってくる感じ。ピカソの画中画も面白い。

ゴーギャン「肘掛け椅子の上のひまわり」:晩年のゴーギャンの作品。ふと、ゴッホを思い出したか。窓から見える水浴びする二人の関係に想像を馳せてしまう。
ボナール「アンブロワーズ・ヴォラールの肖像」:額に残された筆跡、何となく困った顔が現代だ。
ヴラマンク「ル・ペック近くのセーヌ川のはしけ」:割と明るくペラペラな時代のヴラマンク。深刻ぶったパターンよりもいいかも。

ドラン「室内の情景(テーブル)」:強い色と影のつけ方は、確かにドランだ。
ブラック「レスタックの港」:点描とフォーヴの間の時代と言える。
ブラック「ヴァイオリニスト」:作品の中心がどこにあるのか分からない作品

ブラック「果物のある静物」:普通の静物画のように一見見えながら、それぞれの静物が宙に浮かんでいるかのようにも見える作品。
ピカソ「イタリアの女」:トランプの女王にも見えるような、カラフルかつシンプルな女性像。
ピカソ「花とレモンのある静物」:何となく人の顔にも見える静物画なのだが、花がメフィラス星人の顔を思わせるのか。

クロード・モネ「睡蓮の池、緑の反映」:これは最後の部屋にあり、撮影可の作品であった。SNSにのせる場合は、自分の責任でということであった。


→ちょっと遠目から写したものをアップする。

全体的に混雑していなかったので良かったのだが、逆に人が少ないため作品から作品に人の列ができずに、順路に沿うという感じがなかった。いろいろな方向からワラワラと人が集まってきて作品を見るので、それが結構面倒だったように思う。

全体としては有名作家の作品が中心で、「とても分かりやすい西洋絵画の展覧会」だった。

ここから乃木坂駅に移動し、大手町経由で竹橋に移動。



竹橋から地上に出ると暑く感じられる。東京国立近代美術館本館の前をとりあえず抜けて、まずは工芸館へと向かう。途中にモネっぽい池がある。



「北白川宮能久親王銅像」。すみませんが、誰?



久しぶりに来た工芸館、杉本繁「風の韻」。



速水史朗「からみあった柱」。



空充秋「遷移」。



■東京国立近代美術館工芸館「名工の明治」。
初代永澤永信「白磁籠目花鳥貼付飾壺」:編んだ籠のような陶磁器で、かつ梅に鶯の精密な飾りがついている。個人蔵だそうだが、恐ろしくないか。
鈴木長吉「十二の鷹」:あまりの馬鹿っぷり(誉めてると思う)に驚く作品。

 
→十二羽の鷹が、手すりに止まっている形で展示されている。

清水卯一「青瓷大鉢」:氷を何層にも重ねて罅を入れたような貫入は素晴らしい。
増村益城「乾漆朱輪花盤」:とろりとしたオレンジ色のような朱色が見ものだ。
松田権六「蒔絵桜鳥平卓」:桜と鳳凰を描いたものか。ちょっとした小宇宙になっている。

浜田庄司「青釉十字文大鉢」:俺たちのハマショーはやっぱりこれだよ。



三代徳田八十吉「燿彩鉢創生」:浜田庄司がハマショーなら、こっちは「俺の名前は徳田八十吉、旗本の三男坊だ(ウソ)」。私はこの名前を見ると、つい心の中で「上様!」と読んでしまうのだ。



なんといっても「十二の鷹」が驚きの展示っぷりで、見ものであった。



ここから本館に戻り、前回「熊谷守一展」で来た時に、あまりにも高速ですっ飛ばした常設展を見る。おっとっと、その前に、本館の前にあった、イサム・ノグチ「門」。



ここから、今回の展示。梅原龍三郎「自画像」。洒落こいてる。



萬鉄五郎「太陽の麦畑」。ゴッホ入ってます。



戦争画特集。橋本八百二「サイパン島大津部隊の奮戦」。奮戦というか、悲惨という感もあるが。



中山巍「神兵奮戦之図(落下傘部隊バレンバン製油所攻撃)」:確かにこれはまだ奮戦の図にも見える。



鈴木良三「衛生隊の活躍とビルマ人の好意」:かなり温和な作品だが、ビルマ人の好意と受け止めて良いのだろうか。向こうからすると、ヘタすれば略奪されると思って親切にしていたのではないか?



猪熊弦一郎「〇〇方面鉄道建設」:こうなるともう、建設テツ?



北野謙「「our face」より東京のキャバクラ嬢29人を重ねた肖像」:目のところがシャープなのを見ると、ここを中心に重ねたのだろう。



北野謙「「our face」より和歌山県高野山専修学院の真言密教僧侶35人を重ねた肖像」:いろいろな集団の合体肖像写真があり、面白かった。



平櫛田中「鶴氅」:岡倉先生の顔をみつつ、本日は終了。

 

常設展を見終わると、結構疲れた。まあ、このくらいで切り上げるのがいいのだろうなということで、竹橋から日本橋を経由して、神田に移動。荷物が少々重いので、ホテルにチェックインする。



ウェルカムドリンクのコーヒーを飲み、しばらく休憩してから、夜の街に出動だ。


新年度の東京(1)

2018年04月08日 11時25分46秒 | 食べ歩き
さて、今回の出張、またもや個人的な都合で日曜日移動となった。5時半に起床し、朝食も食べずにとりあえず移動。なんと、わずかながら雪が積もっている。こうなるとコートは来ていくしかないしなあ、東京暑いんだろうな。


→まさかの積雪!

新千歳空港についてから、サンドイッチ(ツナ、たまごサラダ)とウーロン茶で朝食。



飛行機ではほぼ寝て過ごす。到着後は京急で大門に移動し、そこから大江戸線で六本木へ。ちょっと時間が早いのだが、ここで昼食としよう。

以前、一回行ったことがあるインドカレーの「D」に行きたくなり、ちょうど開店のタイミングで店に入る。この店のみのメニュー、ミッドタウンランチをインドカレーで注文する(カレーの種類が選べるのだ)。

やってきたのを見ると、なかなかボリュームがあるね。ご飯にサラダ、チキンティッカと別皿でインドカレー(鶏肉とジャガイモ)が盛られている。





カレーをご飯にかけて食べると、なかなかの辛さ。前回は一番辛いカシミールが効きすぎたので、実はこれくらいが私にはいいのだろう。



きゅうりと玉ねぎのピクルスを乗せたり、チキンティッカを食べたり(少し辛い)しながら、全部食べ切るとちょうどいい量であった。これで1000円だから、このエリアではお手頃なのかもしれない(ただし、イートイン風のすごく狭い席である)。

よし、行こう。